カスタムパーツっていっぱいありますけど、せっかくカスタムするなら
変えた違いがわかる!変えてよかった!
そんなパーツを変えたいですよね。マフラーやエアクリーナなどは音が変わるので実感こそするんですけどパワーや加速感が変わったことに気づける、もしくは変わったとしても金額に見合うだけの違いがわかる、というのは中々難しかったりします。
そんな中、いの一番に購入したのがこのBLITZ Power Throです。
ターボのブースト圧と、アクセルのスロットル開度を変更するというこのパーツ。結論から言いますと
大大大大満足です。
スイッチひとつで純正に戻せるんですがノーマルの走りは家族が乗っている時だけ。一人で乗る時はほぼずっとONです。加速感、パワーの出方がまるで違います。それもそのはず、このパーツだけで15PSアップ!
15馬力アップですよ!ノーマルが64PSなので20%以上パワーアップする計算です。
みなさんの参考になれば幸いです。
Power Throとは?
一言でいうと、
- Power Con
- Thro Con
の2つを組み合わせたパーツのことです。当然別々で購入することもできます。
Power Throはこの2つを組み合わせた商品になっており、手軽にパワーアップを感じられるパーツとなっているんですね。一つずつどんなことをしているのか確認しておきましょう。
Power Conの効果
パワーコントローラーはターボ車のターボ圧をコントロールし、純正よりも多くブースト圧をかけるようにすることで純粋にパワーアップをする部品。純正は馬力の自主規制や燃費の追及、耐久性などに重きを置いているため、ここまで激しいコントロールしていないんですね。
Thro Conの効果
スロットルコントローラーはスロットル開度を制御します。現在の多くの車はアクセルペダルでワイヤーなどで実際にスロットルの開度を制御しておらず、アクセルを踏んだ量を電気的にECUに伝え、それを元にスロットルの開度を計算して制御しています(スロットルバイワイヤといいます)
なので、コンピューターの設定を変えてあげることで純正だとアクセルを1踏んだら1開くようになっていたのが、スロコンをつけることで1踏んだら3でも4でもスロットルを開くことができるようになります。
実際にパワーが上がっているわけではないんですが、少ないアクセルの踏み量でたくさんアクセルが開くことになるのでアクセルのレスポンス向上やパワーアップした気になります。
Power Con +Thro ConとPower Throどっちがいい?
2つの商品の違い
決定的な違いは単独作動できるか、できないかです。
別々の部品なのでPower Conは単独で作動できます。
しかし、Power Throのパワコン部はスロコン部から電気供給をうけて作動するためスロコン部が動いていないとパワコン部が動きません。つまりパワコンだけONという状況はPower Throでは基本的にできません。ちなみにスロコンのみの稼働はできます。
そしてPower Conが単独作動する、ということはエンジンルームから車内へのハーネスを引き込まなくても良いというメリットがあります。車内へのハーネスがないのでカプラーを2〜3個外すだけなので超簡単。カスタム初心者でも楽勝かと思われます。
まとめておきましょう。
Power Throのメリット
- スロコンと同期した制御ができる(スマートモード)
- 2つ(厳密に言うと3つ)別々に買うより安い
Power Throのデメリット
- ハーネスの車内引き込みが大変
- パワコンが単独作動できない
こんな感じです。車内引き込みの自信があるならPower Throで決まりでしょう。
別々購入のメリット
- Power Conだけの単独動作ができる
- 車内引き込み無しなので作業がかなり簡単
別々購入のデメリット
- Power Throより高価
- 2部品を連結した状態で使えるスマートモードが使えない
といったところ。作業に慣れていないなら別々に買った方がメリットが大きいはずです。
もし別々に購入した後に2つを同期させたくなった場合、室内とエンジンルームをつなぐハーネスを一本つなぐことでほぼPower Throと同じ挙動になるようです。当然、この接続ハーネスはエンジンルームから車内に引き込む必要があるため難易度はそこそこ高め。
なお、パワースロ・パワーコン・スロコンへのリンクを置いておきます。適合表は必ず確認してください。
参考 BLITZ 公式ページ
そんなわけで、新型のN-ONEはエンジンがS07B(モデルチェンジ前はS07A)ですので
- Power Thro…BPT15
- Power Con…BPC15
- Thro Con…BTSP2
という型番の部品を選べばよさそうです。僕はPower Throを購入したので早速取り付けていきましょう。
BLITZ Power Thro取り付け
購入・内容確認・準備
こんな感じでパーツが入っております。
色々とごちゃごちゃしているように見えますが、要はスロコンとパワコンの2種類が同梱されているだけです。そんなに難しいものではないです。
取り付け説明書もすごくわかりやすいので特に難しい部分はありません。
取説にも書いてありますが、作業前にスマートキーが車と通信できないくらい(10mほど)離しておき、15分経過させないとチェックランプがつくことがあるので気をつけてくださいね。
Power Con取付
作業内容としては簡単、
カプラーを2つ外して、専用のハーネスを繋げる
それだけでございます。なんとこれだけで15馬力アップですよ。問題なのは車内のハーネス引き込みだけです。
注意点としては、なるべく早く既存のハーネスと纏めて縛ってあげる、他の部品に触れないように取り回す、といった感じでしょうか。
タイラップなどを用いてメインハーネスに沿わして下さい。
車内への引き込み
作業性アップのために、右前のジャッキアップポイントに車載ジャッキをかけてホイールハウスが広くなるように上げておきましょう。
運転席側のホイールハウスのインナーフェンダーのクリップを外します。(上の写真のタイヤ後方下にある、真ん中にボタンのあるクリップ3つは外さずに作業可能です)
インナーフェンダーをめくって、メインハーネスの出入り口を見つけましょう。
メインハーネスに穴を開けるのもいいんですけど、僕はこちらのハーネスの下にゴムのグロメットで蓋がされている部分から通すことにしました。これなら他のハーネスに傷をつけてしまったりすることはありませんので。
グロメットを再利用しようかと思いましたが、少々サイズ的にきつかったので隙間パテを使って水侵入対策をしています。
インナーフェンダーさえ外せれば簡単に見つけられます。右側に見えるのがメインハーネスのぶっとい線の束です。
室内の給油口とボンネットを開けるスイッチの奥付近と繋がっています。防音材をめくるとグロメットが見えますので、配線ガイドなどを使って配線を通しましょう。
エンジンルームの配線の取り回し・カプラーの取り付け
車体の圧力センサーカプラーを2つ外してハーネスを間につけるだけなので作業については割愛。超簡単です。ビニールテープでカプラーを防水処理をしておきましょう。
パワーユニットをどこかに固定します。ヒューズボックス上だとボンネットと干渉しそうだったのでヒューズボックス横に両面テープで固定しました。作業が得意な方は延長ハーネスなどを自作して車内に引き込むのもいいですね。
後は配線をなるべく既にあるハーネスの近くにタイラップなどで固定しておしまいです。
Thro Con取り付け
こちらも簡単。アクセルのすぐ上にあるカプラーをはずして専用ハーネスを割り込ませる。
右上の10Aがオーディオ(VST)の8番ヒューズです。ヒューズの後ろではなく、ヒューズの前で分岐することで取り付けたパーツでショートしてもオーディオ回路は守ることができます。電源はエーモンのパーツを使ってヒューズボックスからいただいています。VST(ボルテージスタビライザ)が組み込まれた回路なのでアイドリングストップでも安定して電源供給されますよ。
今回は付属していたエレクトロタップを使っていますが、余裕があるならハンダやスプライスを使った方が安心でしょう。
リバース線の信号を取ることでバックギアに入れた時に制御をノーマルにする制御(リバースキャンセルモード)が使用できます。が、今のところ僕は不満がないので接続していません。スポーツモードなどを多用する方は事故防止のために取り付けておいた方が良さそうです。
まとめ カスタムして損なし
明らかに違うパワーの出方です。
ONにしないで走ることで制御をしない、つまり純正の状態で走行できます。
そのノーマル状態からONにすることで一変。コントロールモードにもよりますが、一気にアクセル開度とブースト圧があがりパワーが溢れてきます。
残念ながらPower ThroなのでPower Conだけの制御は実感できませんが、かなりのパワーの向上を感じますよ。
僕は色々試しましたが、AU2、つまり初期設定のモードが1番乗りやすく感じました。他のオートモードやスポーツモードだとアクセルペダルの応答が機敏すぎてヒールアンドトゥがやりづらかったので。
これは…つけてよかった!!!