最近コンデジにはまっております。
やはりカメラの王道CANONのコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)を使いたくなりましたのでレンタルしてみました。
使い勝手や撮れる写真などを紹介したいと思います。
メリット・美点
小型軽量で大型センサー
かなり大きなセンサーであるAPS-Cセンサーを搭載。
それでいて標準ズームレンズを装備しているのにたった400gしかありません。これはG1 X Mark IIIが持つ唯一無二のメリットです。同じ仕様のカメラはありません。この大きさに収めたのはお見事というしかないですね。
天気のいい日の昼に撮った写真ですが、フルサイズのカメラと遜色ない画質ですね。
デメリット・不満
望遠端でのF値が暗い
子供撮りにお勧めしない理由その1。
レンズとしては標準ズームの24-72mm F2.8-F5.6です。なので、望遠端といっても中望遠の72mm。RX100M7などのように200mmまであったりするわけではありません。
なのにF5.6です。暗すぎる。
APS-Cという大型センサーといえど、F5.6まで暗いとボケ方もシャッタースピードも全く頼りになりません。初心者向けの一眼レフのキットレンズと同じ、というとわかりやすいでしょうか。
結果として、室内で子供を撮るときは一切ズームできなくなります。ズームした途端にどんどんレンズが暗くなるのでISO感度もどんどん上がるし、シャッタースピードもどんどん遅くなります。こりゃダメだ。
そりゃ内部ストロボもつけたくなりますね。個人的に内部ストロボが搭載されている機種はあてにしていません。レンズが暗くて撮れない環境があることをメーカーが理解している、苦肉の策・妥協と考えます。僕はストロボ使いたくない人なのでメイン機になることは無いですね。
そりゃね、コンデジに多くを求めすぎるのは酷だとは思いますが、マイクロフォーサーズセンサーのPanasonic LX100M2は24-75mm F1.7-F2.8です。もうちょっと予算があるなら1型センサーのRX100M7 24-200mm F2.8-F4.5なども手が届きます。
とにかく、子供を撮るためにこのカメラを買うのはお勧めしません。
風景とか気軽に撮りたいなら悪くないですけど、それだったら他にも候補はありますから、わざわざこのカメラを選ぶ意味はわからないなぁ、という感じ。
ISOオートの範囲の下限設定がない
子供撮りにお勧めしない理由その2。
僕の大好きなISO AUTO低速限界の設定項目がありません。これだけで子供撮り用のカメラとしては絶対オススメできないのに、先ほどのF値もあいまってダブルパンチ。そこそこの値段なんだから搭載すればいいのに、と思ったけれど、レンズが暗いので多分活かせないんだろうな、とは思う。
つまり動体を撮るカメラではないんですよ、G1 X Mark IIIは。買わずにレンタルでよかった。
さほど高感度に強くない
スマホで見る分にはあまりわかりませんが、パソコンのモニターで見ると結構感じます。このブログに乗せる時も若干圧縮しているのでわかりづらいかもしれませんが、ノイズ感が現れるのも、解像感が下がってくるのもISO1000あたりから。
そう考えるとあまりマイクロフォーサーズのカメラ+パンケーキレンズとかでもあまり変わらないんですよ。どうせどちらもポケットに入らないですし。APS-Cならもっと高感度に差が出るのかな、と思っていただけに残念。
電源がボタン
そこはレバーにしとこうぜ、って感じです。このカメラって高価格帯の高級カメラで質感も悪くないのに、電源ボタンのせいで安物感が半端ない。1万円のコンデジじゃないんだからさ…とか思うのだけど僕だけ?
シャッタースピード1/2000
内蔵NDがあるし、どうせレンズが暗いからあまり早くても意味はありませんがなんとなく嫌。せめて1/4000はあってもいいんじゃないかな。
EVFが見づらい
眼鏡をかけた状態でカメラを構えます。
その時感じたのがアイカップが小さいのか、アイポイントの設計なのか、とにかく見づらい。
理由を考えようと思ったのだけど、思考停止で覗くのを辞めました。裸眼で覗くと違うのかもしれませんが、眼鏡を外さない方はかならず一度実機を覗いてみたほうがいいと思います。α6400のファインダー覗いても、LX100M2のファインダー覗いてもこんなこと思わなかった。
僕はもう二度と使わない。
まとめ
動き回る子供や動物など、動体を撮るコンデジではありません。
そのかわり小型軽量で大きなAPS-Cセンサー、防塵防滴に加え内蔵NDフィルターなど便利な機能はそろっているので山奥で滝を美しく撮ったり、登山で気軽に持ち出せるカメラとしては優秀かも。
賛否両論あるカメラになるのは確実。
風景撮る人には絶賛されるかもしれませんが、動体を撮る僕には価値があまりわかりません。いつの日か子供たちを撮らなくなったらこういうカメラを相棒にするかもしれませんね。
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