魚眼レンズ。
そんなに使う機会はないんですが「あったら面白いだろうなー」なんてシチュエーションに出会うことはあるわけで。かといって持ち出せるレンズの数は限られてますから、あんまり魚眼って持ち出す機会ないんですよね。このレンズ…もはや公式でアクセサリーのページにあるのでレンズなのかどうかも疑わしい。それくらい小さく、薄い。
35mm換算18mmといえば、超広角の画角。完全におまけのトイレンズ感が拭えませんが、写りはどうなんでしょう?
フィッシュアイボディーキャップレンズ BCL-0980(9mm F8.0 Fisheye)
スペック・ネット上の評判
特徴
- 発売 2014.2.28
- マイクロフォーサーズマウント
- 絞り羽根 1枚 円形固定
- 最短撮影距離 0.2m
- 最大撮影倍率 0.046倍(35mm判換算0.096倍相当)
- 質量 30g
- フィルター装着不可
- 最大径 約φ56 x 12.8mm
その他特徴
- マニュアルフォーカス
参考サイト(作例・評判)
デジカメinfo
安価だがきちんとした画質
レンズテスト・レビュー(英文)
DXOMARK
LensTip
OpticalLimits(旧photozone)
ePHOTOzine
IMAGING-RESOURCE
新品・中古価格(評価)
レンズの特徴
使い方
見ての通り絞りを制御することはできず、F8.0固定になります。部屋の中では高感度・スローシャッターに頼らざるを得ないでしょう。また、電子接点もありませんので、各種デジタル補正も効きませんし、手ぶれ補正を使う場合は、設定を手動でする必要がありますので注意。
ピント調整はできますので使用感の方を参照してください。
描写
意外にも中心部はよく写ります。隅の方は周辺光量落ちや色収差が気になるレベルですが…フィッシュアイですし。まぁ値段とか考えるとそんな細かいこと気にしちゃいけない気分になります(笑
こんな薄さでこれだけ写れば立派だと思います。
表現力
フレア・ゴースト対策のコーティングは施されていないようですが、まぁ仕方ないでしょう。盛大に出るケースがありました。が、非球面レンズを2枚入れ込んだだけでも拍手喝采です。
また、最短撮影距離は20cmです。画角が画角なので大きく写すことはできませんが、近づいてデフォルメ効果を狙う時にはきっちりピント合わせをする必要があります。意外にきちんとピントの山がわかって面白いです。
質感・使用感
さすがボディキャップレンズ。アンバランスなくらい薄い。ちなみにこのレンズはレバーが付いていてそれを動かしてピント合わせをします。
閉→無限遠→最短撮影距離(0.2m)
くらいしかピントの指標は付いてません。まぁ、基本無限遠に合わせてスナップ撮影、若干近くなってきたら最短付近で微調整するような感じです。
まとめ
いやぁ…面白いレンズです。
フィッシュアイを使い慣れている人にとっては画角は少し狭いですが、使い慣れていない人にとっては余計なものが映らないくらいの丁度良さげな感じ。何よりこの大きさです。ボディキャップとしてカバンの中にずーっと入ってますからいつでも使えます。持ってくればよかった!とはならず、家に帰ってきてもカバンから出ることなく次のお出かけにご一緒しております(笑
写りも中心部は悪くありません。F値がかなり暗いので使い方はある程度限られてきますが、晴れの日・明るい場所であれば結構ハッとするような画が撮れることもあります。
僕はこれを気に魚眼レンズに興味が出てきたのも事実。値段もお手ごろ。個人的にはせっかくマイクロフォーサーズのボディを持っているのであれば、持っていて損はないと思ってます。いやむしろ、「魚眼レンズ」という表現を手軽に持ち運びできるんですから…持ってない方が損なのかもしれません。
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