先日大失敗をしてしまいました。
結論から言いましょう。
CANONのレンズをCANON以外のカメラで使いたいなら電子接点のないアダプターを使っちゃいけません!
これだけ。
CANON EFレンズの特徴
そもそもCANONのEFレンズは絞りリングがなく、絞りはボディのダイヤルで電気的に動かすのがほとんどです。
オールドレンズやNIkon(Fマウント)、PENTAX(Kマウント)、SONY(Aマウント)の一眼レフ用のレンズとは違い、機械的に絞りは動きません。
マウントによる絞り制御の違い
機械式
こちらSONY Aマウントのレンズです。
こんなバネとレバーがあればボディから駆動させる機械式の絞りがあり、レンズ自体に絞りを動かすリングがあるケースも多いです。
電子式
こちらはCANON EFマウントのレンズ。
見事に電子接点しかありません。いち早く電子化に向けて舵を切ったCANONの功績といえます。レンズに絞りリングが無いことが多いです。
絞りが電子制御式のレンズの注意点
さて、CANON以外の各メーカーのカメラボディに取り付けるときに気を付けることがあります。
例えば、CANON→FUJIFILMに移行した方、もしくは併用する方は結構いると思いますがFUJIFILMのカメラにCANONのレンズを電子接点のないマウントアダプターで装着したところ
F0
と表示されてしまいF値を一切変更することができません。
しかも…最小絞りのまま動かせない!んですよ。これが開放絞りならなんとかなるんですが、つまり電子接点のないアダプターを使った場合F22固定みたいなイメージです。
どんなに開放のF値が小さいレンズでもさっぱりボケないでしょうね。
と、いうわけで必ず購入するときは電子接点付きのアダプターを買うことをおすすめします。
SONYのカメラの場合
基本的にはSIGMA MC-11を使ってみるのが一番良いかと思います。
知り合いもCANONのLレンズを普通にα7 IIIで使ってますが特に問題もなさそう…ですがレンズによっては挙動が不安定になったりします。
僕が使ったところではTAMRON SP 45mm F1.8とレンズはMC-11と相性が良くなかったようでAFがかなり不安定でしたし、CANON EF 50mm F1.4については20回に1回くらいしか撮影できないくらい残念な結果に。レンズの個体差も否定できないので、必ず一度試してみた方がいいですよ。
関連
僕は残念ながら所有していませんが、CommliteやK&F Conceptからも電子接点付きアダプターが発売されていますのでそのうち試してみたいですね。
失敗例 LM-EA7とカールツァイス(キヤノンEF)
知人のメインレンズ。CANONの5D時代からの相棒だそうで、現在α7IIIで使ってます(マニュアルフォーカスで)
プラナーでAF使えたらなぁ…。
という相談を受けたので、下の2つがあるからできるかも?という話をしました。
以前PENTAXのFA LimitedをSONYのカメラでAFが使えるようにしたので同じことをしようと思ったんですね。つまり
- α7 III(SONY Eマウント)
- LM-EA7(SONY Eマウント → LEICA Mマウント)
- LEICA M → CANON EFマウントアダプター(LEICA Mマウント → CANON EFマウント)
- 85mm Planar (CANON EFマウント)
というアダプター2つ重ねで使おうと思ったんですが…
これが…大失敗。
前述の通り、CANONのレンズは絞りリングがないため最小絞りから動かすことができませんでしたし、最小絞りなのでAFも動くことには動くけどさっぱり使い物にならないという散々な結果でした。
もし、このレンズがニコン用だったら完璧に作動していたはず。
ニコン用なら絞りリングついてますからね。
FUJIFILMのカメラの場合
Fringerより高性能な電子接点付きアダプターが発売されています。
スタンダードタイプ
スタンダードタイプのFR-FX20は絞りのコントロールリングが付いていません。
ですのでカメラ本体のダイヤルでF値を変更することになります。他社のミラーレスなどから移行してきた場合はこちらのアダプターで十分かと思います。
高性能タイプ
最上位機種にあたるのがこのFR-FX2。
FR-FX1(従来型と)比べ、絞りリング部がレンズ方向に設置されていて操作しやすくなり、さらにアダプター内部の反射制御力を強化してある模様。FUJIFILMの純正レンズと同じような操作ができるのが魅力的です。
…とか言いながらさすが高性能タイプ。実はパソコンに繋げるとスタンダードタイプと同じ挙動、つまりカメラボディのダイヤルでF値を変更させることも可能です。
少々お高いですが、スタンダードタイプの完全上位互換なので購入するなら高性能タイプを選びたいところですね。
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