抜群のプロポーション。最近α7 IIIに他のレンズを一切つけておりません。最高の相棒となってくれています。
それくらいお気に入りのBatis 25mm F2.0。写真がかなり溜まってきたので、こんな写真が撮れますよーと。あまり統一感はありませんが、いろんなシチュエーションの写真を貼りまくるページとなってます。色味や画角やボケ具合…ピントの追従やら子供撮影の感じなどなど伝わればいいなーと。
なお、このページは随時更新中。よさげな写真を不定期で更新していきますので内容がコロコロ変わる可能性あり!それではどうぞ!
関連
SONY Eマウント(フルサイズ)の「もう迷わない!」はこちらから
ZEISS Batis 2/25
スペック・ネット上の評判
特徴
- 発売 2015.8.6
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.2m
- 最大撮影倍率 0.19倍
- 質量 335g
- フィルター径φ67mm
- 最大径 約φ81mm×約78mm
その他特徴
- T*コーティング
- AFリニアモーター
- 防塵・防滴に配慮した設計
- 有機ELディスプレイ
参考サイト(作例・評判)
デジカメinfo
開放から画面の隅まで素晴らしい解像力
DxOMarkスコアが掲載
群を抜いてシャープな極上の広角レンズ
デジカメwatch
交換レンズビュー
流麗なデザインのAFレンズ「Batis」で実写
レンズテスト・レビュー(英文)
DXOMARK
LensTip
OpticalLimits(元photozone)
ePHOTOzine
IMAGING-RESOURCE
実際に使ってみた!
というわけで購入
日頃開封の儀とかしないんですが、あまりにかっこよかったので開ける前から撮りまくっちゃいました。さすがZEISS。高いレンズですがワクワクさせるパッケージングはお見事。Appleとかもそうですけど、海外メーカーってこういうのが上手な気がします。
箱でもわかるDistagonの文字。たまりません。ZEISS Batis Distagon 2/25にした方が売れると思うんだけどなぁ。まぁ、PlanarとかSonnarとかDistagonとかでテンション上がるのは沼の住人だけか(笑
随分と非球面レンズが使われており、贅沢なレンズ構成であることがわかります。これは写りにも期待ができますね!
なんという質感。所有感で満たされまくりです。ってか箱に金かけすぎじゃないかい?
シリアルコードやら取扱説明書やらはここ。
特徴・作例・レビュー
全体的にとてもいい感じの描写です。中心部から隅まで解像力は十分高いですね。25mmの焦点距離なのでそんなにボケが大きいわけではないですが、質はかなり良さそう。開放でありながら、背景をほどよく残しつつ・ボカしながら立体感がでます。かなり好き。また、重さ・サイズ・バランスともに文句無し。フルサイズでこの大きさに収まるってのはすごいことですよ。フードを装着したまま運用できそうです。質感も最高。
開放からF11あたりまで画面全域で素晴らしい。描写がF値の違いによらず安定しているのでボケる範囲を自由に選択できます。なんじゃこのレンズは。ここまで性能が高いとα7IIIでは見つけきれないかもしれないです。α7R系でも十分満足できると思いますけど…いやぁお見事です。ZEISSってすごいんだな。マウントには防塵防滴のシールがあります。安心。AFほとんど無音でかなり速く、不満に思ったことはありません。純正とほぼ同じような使い方が可能です。お見事。
ゴースト・フレアは発生することがありますがほぼ気にならないレベル。めちゃめちゃ優秀だと思います。また、最短撮影距離は20cmですので、めちゃめちゃ寄れます。超広角まではいきませんが、広角マクロ的な表現が可能なので表現力はかなりのものかと。
有機ディスプレイの使い方
このレンズの真価はこのディスプレイにあります。この機能のために買ったと言っても過言ではないです。使わない人もいるみたいですが…
もったいないっ!!
使いこなせるようになれば間違いなくカメラの腕がワンランクアップするはずです。
準備
電源オンでこんな感じで液晶に文字が表示されます。表示されるのは「現在のピントまでの距離」そして「前後のピントの合う範囲」です。
僕の使い方ですと、AF時もMF時も常に表示するようになっています。もし表示されていない人は無限遠方向にピントリングを回してください。ぐぐーとまわしていくと
この一番左のONにすると常に表示されるのでこの状態にしてくださいね。
撮影してみましょう
今回は奥の赤ちゃんマンと手前のドキンちゃん、どちらもピントがあっている状態で撮りたいという状況でございます。かなりカメラに近いので被写界深度はどうやっても浅くなります。相当難しいのは予想できますね。
2018.11.21追記
ボディ側の設定で
ライブビュー表示:設定効果反映ON
にしないと絞り値と被写界深度の範囲が反映されないようで、ディスプレイが常に絞り値開放の時の被写界深度を表示してしまいます。絞り値をいくら変えてもディスプレイのピントの範囲が広がらない時は設定を確認してみてください。
ちなみにスマホで撮ると簡単ですよね。だいたい全画面にピントがあいますから。それをフルサイズで撮ると…きちんと考えて撮らないとどちらかが必ずボケます。フルサイズの被写界深度の浅さはメリットばかりではありません。
じゃあどうするか。ここで先ほど設定した有機ELディスプレイに活躍してもらいましょう。タッチパネルでもジョイスティックでもいいのでドキンちゃんにピントを合わせます。赤ちゃんマンはボケてますよ。
この時のディスプレイはこんな感じ。どうやらドキンちゃんは0.4mのところにいるようです。
次に赤ちゃんマンに合わせましょう。もちろんドキンちゃんはボケます。ピント面より前のものは大きくボケますからねー。
むむ。0.8mのところにいるようです。ちなみにこれ、0.76m~0.85mがピント範囲って意味です。ドキンちゃんは0.4mのところですから…大変ですね。
というわけで、このディスプレイを距離計代わりに使っちゃうわけです。ピントを合わせたいものまでの距離がわかったところで、フォーカスをDMFかMFに変えて赤ちゃんマンとドキンちゃんの間あたりにピントを合わせます。
被写界深度は後方より手前の方が若干狭いので、中間より少し前にピントをあわせるとより効果的です。
結局ピントが収まったのはこの状態。ピントが合っているのは0.6m。後ろは0.6mから+0.24mで0.84m、前は0.6mから-0.12mで0.48mになり、前後どちらの人形もピントが合う状態になりました。ドキンちゃんはギリです。
この時のカメラの状況。この近距離だとどちらも被写界深度に収めるにはF22まで絞ってギリギリでした。
有機ELディスプレイを使うことで効率よくピントの合う範囲を割り出すことができました。
ちなみにこの状態だとSSが4秒なので三脚無しだったり、被写体が人間の場合100%ブレます。この場合、カメラ・レンズを変えないで撮影しようとすると
- 被写体から離れてトリミングし、F値を下げてSSを稼ぐ(画素数と構図を犠牲にする)
- ISO感度を上げてSSを稼ぐ(画質を犠牲にする)
- ストロボを焚いてSSを稼ぐ(技術がいる)
という選択肢から選ぶことになります。できることならストロボを焚きたいところです。
2018.7.21追記
意味がわからーん!と言う人は、被写界深度を深くする、つまりピントの合う範囲を広げるには
- F値を大きくする
- 被写体から離れる
- 焦点距離を小さくする
ということを考えながら読んでみてください。センサーサイズの大きいフルサイズは焦点距離が大きくなり易いため、全体にピントがあった写真を撮るのはあまり得意ではありません。
一眼もってるんなら集合写真撮ってよ!と言われて写真を撮ったものの、全員にピントがあってなくて結局スマホのほうがいい写真…そんな悔しい思いをしたくない方はぜひBatisの有機ELディスプレイでの訓練とストロボの勉強をおすすめします。
何度も繰り返すことで最終的には目測で設定をすぐに済ませられるようになります。せっかくフルサイズを手にしているんです、ピントの合う範囲を自在に操って、スマホなんか目じゃないくらい素晴らしい画質で撮れるようになりましょう!
星も撮れちゃう
さそり座と射手座が美しいですね。もっと広角が欲しくなるのもわかりますが、特定の星座を狙う場合や、手前に被写体を置く場合だとこの画角でもいい感じに撮れそうです。
そうそう、星を撮る時の注意点なのですが、AFレンズの宿命オーバーインフがこのレンズも存在します。つまり、無限遠方向に回していくと、距離計は無限遠のままですが、実際のピント位置は無限遠を通り越してどこにもピントが合ってない状態になります。
明るい星にあわせて拡大してピント合わせをきっちりしましょうね!
ポートレート作例・レビュー
こちらはお祭りでの一枚。向かいに座らされていたので広角レンズがなければ周りの雰囲気まで写真に収めることができない状況でした。25mmの画角なら大体の風景は撮影範囲に取り込めるはずです。後ろに下がらずとも色々写せる広角レンズって便利ー。
撮影の設定ですが、基本的に娘一人がモデルさんなのでいつも開放F2でなるべくシャタースピード(低速限界1/250)を稼ぎながら瞳AFで撮る感じです。
…あら、気づいてしまいましたか?そう、ほぼカメラ任せ(笑)僕がするのは構図・光を決めてシャッターきるだけ。子供を連れながら写真を撮るって忙しいんですよー。信頼できるカメラがあれば負担が減りますのでいい写真も増える。いい写真が増えればもっと撮りたくなる、という好循環。
瞳AFで娘をひたすら追っかける仕様の僕のカメラの設定はこちら。
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SONY α7 IIIのおすすめ設定!瞳AFで動物・子供の撮影に最適なカスタム例を紹介!
手を合わせてくれたのでパシャリ。なかなか周りは暗かったのですが、さすが最近のフルサイズ。ISO1250くらいなら全く問題ない画質です。α7 IIIはスタンダードとかいいながらかなり高感度もかなり強くなっています。個人的にはISO3200は全然問題なく使用可能。ISO6400でも使えることが多いイメージ…おそるべし裏面照射型CMOSセンサー。
じゃあこの画像は??もし、この画質を許容範囲とできるならα7IIIで撮れない被写体はないかもしれません。それもそのはずISO16000です。
ISOイチマンロクセン…!?
写真じゃわかりませんが薄明かりの中でSS1/250でここまで撮れます。普通は使い物にならないようなノイズまみれになるはずですが…すごい。大きな画面だと苦しいですがスマホくらいなら全然見れちゃうと思いませんか?
さて、こちらはどうでしょう?なんと、さらに画質を落とすAPS-CクロップしてISO16000。かなり暗かったから仕方ないんです…とりあえず写真に残せてよかった。そう、残せないとどうしようもない。α7 IIIならかなり過酷な状況でもなんとか画にできます。現像でがんばりましょう(笑)
なんにせよコンデジやスマホなんかじゃなんともならないですよ、ここまで暗いと。(倉庫の中だったのでかなり暗かったんです、これも伝わりにくいけど)
ところかわって外の撮影。ISO100。ISO10000超えの写真の後だと鮮明さが明らかに違いますね。片手で遊具につかまりながらでもバッチリ瞳AFが娘を捉えてくれます。シャッタースピードが速いので手ブレも問題ないですし、ボケ方も自然で素敵。さらにα7 IIIの瞳AFは最高に優秀。いかなる状況でも瞳を追い続けます。もう普通のカメラに戻れないっす。
かなり難しいのがこれ、床に置いたカメラのレンズを触りたくる娘。
もちろん僕はファインダーなんかのぞいていませんが、見てください…瞳にバッチリ!!ピント位置がカメラにかなり近いのですごい浅い被写界深度になっており、かなり大きなボケ方をしていますが睫毛が一本一本見えちゃってます。
ちなみにこれくらい至近距離で瞳AF-Cの追従はPanasonic G9 PROはちょっと苦手分野。空間認識AFの特性なのか、たまにフォーカスが抜けちゃうんですよねー。でもα7 IIIならバッチリです。この組み合わせじゃなきゃ撮れない写真があるんですねぇ。
これは4人がけのベンチに座りながら撮ってます。子供と遊びながら撮れるのはこの焦点距離の大きな魅力。FE 50mm F1.4とかFE 55mm F1.8とかもありますけど、結構離れないと全部顔だけの写真になっちゃいますからねー。遊びながらってのは標準単焦点では難しい。もう少し歳をとると違うと思いますが。
相手がこれだけ小さいとあんまり離れると不安なんですよ…ちゃんと意思疎通ができる4歳くらいまではこのレンズの独壇場かと。
髪の毛はないですけど、ちょっと前のお姉ちゃんにそっくりな息子さん。ゴロゴロするようになりましたので、さらに目を離せなくなりましたね…じゃなかった、後ろのボケ具合を見てください。隅の方は若干形が崩れるのはしょうがないですし、若干たまねぎっぽくも見えなくもないですが、十分ななめらかさかと。
僕は好きです、この邪魔しないけなだらかにボケてる感じ。ZEISSのレンズっていいですね。
まとめ
逆光の中駆け出す娘。逆光にもかなり強いレンズでコントラストが落ちることはほとんどないです。突然走り出そうとも瞳AFは張り付いたまま。
機材に助けられて今まで撮れなかった写真がたくさん撮れるようになりました。僕に撮って最愛の我が子を撮るうえでこれ以上の機材は無いです。機材は一級品。
後は撮り手の腕と気力と根性ですね!!
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