コスパの非常に高いSIGMAの大口径単焦点をα7 IIIに装着。SONYのミラーレスは小型・軽量なのでこのくらいの大きさのレンズが一番しっくりきます。質感も悪くないですし。
New Product Line(Art・Contemporary・sports)になってからほとんどのレンズが大絶賛されていますから凄いですよね。そして値段がこれまた非常に良心的。F1.8よりも明るいF1.4のレンズがこの価格で手に入るのは本当にありがたいです。MADE IN JAPANの底力を感じますね。頑張れSIGMA!…SIGMAが大好きなのは伝わりましたでしょうか?(笑)
そうそう、DC DNという記号が含まれてますね、これは
- DC…APS-Cのイメージサークル対応
- DN…ショートフランジバックのミラーレス専用
という意味。SIGMAのレンズでDCが入っていたら十中八九フルサイズでは使用できない…というか隅っこが真っ黒になります。この状態をケラれるって言います。
あとAPS-Cの方がイメージサークルが大きいので可能な限りAPS-Cの方でレンズを調べていきたいなと。APS-Cで高評価ならマイクロフォーサーズなら間違いなく超高評価ですから。
2018.12.31追記
よくよく考えたら、画質が落ちやすい隅の方をトリミングするという意味ではマイクロフォーサーズの方が高画質になりやすいですが、トリミングしたことで中央付近に求められる解像度が半端じゃなくなりますね。マイクロフォーサーズの2000万画素って同じ密度でフルサイズの大きさまでセンサーを広げると1億画素級ですし、マイクロフォーサーズで超高解像のレンズ設計って実はすごい大変。
そういう意味では上の文章は正しくないかもしれません。失礼いたしました。
このレンズは30mmの焦点距離なのでAPS-CのSONY Eマウントなら45mm、マイクロフォーサーズなら60mmの画角として使うことができます。作例は45mmの画角ばかりですのでご注意ください。
関連
SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary
スペック・ネット上の評判
仕様
- 発売日 2016.3.18
- SONY Eマウント
- マイクロフォーサーズ(MFT)マウント
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.3m
- 最大撮影倍率 0.14倍(35mm判換算0.28倍相当)
- 質量 265g
- フィルター径 52mm
- 最大径 φ64.8 × 73.3 mm
その他特徴
- スーパーマルチレイヤーコート
- ステッピングモーター・インナーフォーカス
参考サイト(作例・評判)
デジカメinfo
開放から画面全域で実用的な解像力(MFT)
スコアが掲載(MFT)
デジカメwatch
交換レンズレビュー(MFT)
ミニレポート(MFT)
レンズテスト・レビュー(英文)
DXOMARK(MFT)
DXOMARK(SONY E)
LensTip(MFT)
OpticalLimits(元photozone)
ePHOTOzine(SONY E)
IMAGING-RESOURCE
実際に使ってみた!
特徴・作例・レビュー
開放F1.4で撮ってみました。いやぁ、いいレンズだ。
ピント面からなだらかにボケていく感じが伝わってきますね。隅のほうの解像感も悪くないので開放からドンドン使っていけるでしょう!RAWや補正切だと周辺光量落ちは結構大きいかな?JPEGならほぼ気にならないはず。あと若干フリンジが見受けられますが、多少のパープルフリンジはボケがいい証拠だと思ってます(笑)AFも静かで高速といっていいでしょう。
今度はF8.0にて撮影。
高解像を維持したまま描写自体に特に大きな変化なく、被写界深度を変えるためだけに絞ることができます。これだけ優等生ならなんでも撮れますねぇ。ちなみに最も解像力が発揮できるのはF2.8あたり。とはいっても開放F1.4からF11あたりまでずっと凄まじい画質です。ボケをコントロールことに集中できますね。
ここまで優秀だともうちょっと味があってもいいんだぜ?とか思ったり。
ちょっと寄って思いっきり背景をぼかしてみました。ピント面はバッチリ。背景はとろっとろですね。すごい使いやすいです。
瞳AFと追従連写について
2018.2.23のファームウェアアップデート(公式ページ)でAF廻りの強化がされています。特に周辺部までしっかりピントが合うようになりますので確認は必ずしてくださいね。なお、瞳AFは画面全域で素晴らしい精度で動作します。便利すぎ…。
瞳AF+AF-C(フォーカス優先)で連写Hiで子供に近づいていくとこんな感じ。4枚に1枚くらい外れちゃうかな?ここら辺の許容は人によるのでなんとも言えませんが、個人的には許容範囲内。そこそこ近距離で近づく瞳の追従連写ってかなり厳しい条件ですからね。純正でも外すときは外します。ある程度以上外れると連写が中断→ピントを合わせて再度連写となります。
フルサイズで使ってみると…
普通に(APS-Cクロップ)で撮るとこんな感じ。35mm判換算45mmの画角ですがフルサイズの30mmの画角だと…
こんな感じ。ケラれまくってますね。さすがに表現の域を超えていると思うので大人しくAPS-Cのイメージサークルで使いましょう(笑)
まとめ
素晴らしいレンズ!
レンズは性能を追い求めていくと大きくなってしまうのですが、デジタル補正をうまく使いながら高品質でありながら小型化に成功しているといっていいと思います。ContemporaryをArtの下位シリーズとか思ってませんか?…僕は思ってましたよ。いやー本当にすみません!
2019.12.28追記
α6400のメインレンズとして長く君臨しています。なんでも撮れるよ、このレンズ。
特にセンサーサイズがフルサイズほど大型でないAPS-C・マイクロフォーサーズの場合、ISO感度を低くするため(ノイズ対策)や、大きなボケを得られるのでF値の小さなレンズはかなり重宝すると思います。
ひとつ惜しいなと思うのは…防塵防滴だったら言うことなかった。
個人的にAPS-C・マイクロフォーサーズのカメラを使っているなら必ずF1.8より明るいレンズは持っておきたい!!F2.8通しのズームですらちょっと暗くなると何も撮れなくなる恐れがありますからね。F1.4以下のレンズ中ではかなり安い部類になるでしょうからコストパフォーマンスは最高に近いんじゃないかな?
画角が嫌いじゃなければぜひ一度使って欲しいですね。
え?F1.4欲しいけど画角が合わない?
だったら16mm F1.4か56mm F1.4使えばいいじゃない。SIGMAに死角はありません(笑)
関連
こんにちは。α6400の高倍率ズームレンズセットと、このレンズが気になっています。屋外ではズームレンズ、室内ではこのレンズと使い分けようかと考えているのですが…。
現在50mm F1.8の単焦点をメインで使用しているのですが、子供一人だったら良いのですが、二人となるとキレイに並んでくれないこともあり、ある程度絞らないといけないことが多くあります。そうすると明るい単焦点でも結局F4とかまで絞ることになり、ss125維持できないし、ズームレンズと変わらないじゃん!みたいな状況になることがあります。
そこで、室内で二人以上を撮影するコツとかありますか?なるべく並んでもらうとか、離れてF値とss稼ぐしかないのでしょうか。あと、あまりフラッシュを使用したことがないのですが、α6400で付属のフラッシュを使用することがあれば、どんな使い方がオススメか教えて下さい。よろしくお願いします。
よしよっしーさん、コメントありがとうございます。
50mm F1.8で二人はなかなかハードですよね…。よくわかります。
子供の複数人にピントを合わす場合、つまり被写界深度を深くして撮影するには
・焦点距離を短くする
・F値を絞る
・距離を離す
の3つを意識することになります。この辺の話は「フルサイズにマウント移行したら後悔する?APS-C・マイクロフォーサーズがフルサイズを超えるポイントを紹介!」という記事で紹介しておりますので是非。
で、よしよっしーさんが既に「離れる・絞る」をやってらっしゃるので、ボディそのままだと「レンズを変える」しか方法がありません。例えば子供達が3m先にいる場合、
50mm F1.8 → 0.26m
50mm F2.8 → 0.4m
50mm F4 → 0.57m
の被写界深度しかありませんので、F4に絞っても二人の顔が57cm以内に入ってないとボケます…かなり苦行ですね。例えばこれが30mm F1.4になると
30mm F1.4 → 0.56m
30mm F1.8 → 0.72m
30mm F2.8 → 1.15m
30mm F4 → 1.7m
と深度が深くなっていきますので、子供達の距離と深度を想像しながらなるべく低いF値を選ぶことになります。実際には画角が違うので厳密ではありませんが、先の0.4mに比べると何とかなりそうな気がしますね。コツとしては被写界深度は手前の方が浅いので、なるべく手前の人、もしくは中心より少し前に合わすと二人ともピントが合った状態になりやすいです。
少々難解なのであんまり記事には書いてませんが、この辺の扱いやすさが50mmや35mmより30mm F1.4を勧める裏の理由ですね…このブログを見てくれてる方がお子さん一人とは限らないので。後はトリミングで対応したり、絞った結果光量が足りなくなるのでISOを上げるorストロボで補助する感じです。カメラの性能として重要なISOの許容感度が高ければ高いほど良い理由・画素数が多ければ幅が広がる理由がこの辺にあります。
ストロボに関しては光の当たり方が好みかどうかですね。「ストロボ使いました!」っていう感じの直当ては僕は嫌いなので、ほぼバウンスさせます。α6400の時?指で上向にしますよ(笑)外付けストロボに力を入れてもいいんですが、環境的に使いづらい事が多くあまり使わないかなぁ。ライティングを考えたところで子供たちは動きまくるし、持っていくのめんどい!
以上になります。
なるべく子供たちは横に並べたい、なるべく間隔が少ないポジションでカメラを構えたいところですが、こういった知識があると失敗が減るはずです。
でもこんな話、リアルでは誰も聞いてくれません…コメント欄なら許されますよね?(笑)
いやはや、子供の撮影ってホント大変で難しい。複数人を撮るのはさらに難しい。
その点、ピントが全面に合うスマホなら楽勝( ←カメラブログの管理人がそれ言う?
とはいえ、スマホのカメラはパソコンで見た画質に満足できないので僕は一眼で撮りますけど、難易度はかなり高いので状況に応じて使い分けるのがいいでしょうね。
参考にしていただけますと幸いです。
ゆきおみさん、返信ありがとうございます!
室内で子供2人や、家族のだんらんを撮影するのに、ブレブレの写真ばかりでなんでだろう?と、カメラを始めたばかりのころによく被写界深度の表を見ていたのを思い出しました。結果、広角レンズを使った方が良さそうだけど、50mmと同じ画角まで寄ったら変わらないんでは?んん?などと悩んでいた記憶が蘇ってきました。APS-Cで30mmだとフルサイズ換算45mmなので、あまり50mmと変わらないかなと思い、本当は16mmの方が気になっているのですが、やはり重さが最大のネックとなり、断念しました。(現在マイクロフォーサーズで軽量なので、APS-Cでも重さは極力抑えたいです)
単焦点の利点として、明るいF値で低ISOで広く撮ってトリミングというアドバイスに、なるほど!と思いました。今までは望遠が足りない時くらいしかトリミングをしなかったので、そういう使い方もあるんだと勉強になりました。
それからα6400のストロボが上向きにできるという事実!ええっ!そうなの!って感じでした。時々NEEWERのマニュアルストロボを使用しているのですが、物撮りの時は良いのですが、子供を撮るときに光量をいちいち手動で設定したりできないので、あまり使っていませんでした。でも内蔵ストロボでバウンスできるなら試してみたいと思います。
ゆきおみさんの「デジイチ使うなら絶対RAW現像!」とか「室内ならストロボ常識!」みたいな感じではなく、自分に必要な機能を押さえつつ、めんどくさいから~的に、程よく力が抜けている感じが大好きです。(笑
これからもブログ更新を楽しみにしています。
こんにちは!A6400を最近購入して、このページにたどり着きました。レンズの紹介やら、子供の撮り方など色々と参考になることばかりで、夜遅くまで勉強させてもらっています!
SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの購入を考えているのですが、A6400には本体に手ぶれ補正がついていないので、ちょっと気になっています。僕はカメラをいじったことがあるので良いのですが、嫁にも使ってもらいたいと思っているので、彼女が撮ってもストレスフリーなのがいいなとは思っているのですが。Sony E 30mmも考えたのですが、値段が結構するので悩んでいます。どのくらい手ブレ補正の問題があるのかというのをもう少し伺えたら嬉しいです。もしもの時には感度を上げればよいということ、室内でやる誕生日会などでは部屋を明るくすればよいのだろう…僕なりには大丈夫だと思って言うのですが、買ってから!!??となるのを避けたいと思ったのでした。お忙しいところだと思いますが、ご教授いただけたら幸いです!シドニーからケンでした。
ケンさん、コメントありがとうございます。
α6400には確かに手振れ補正はありません。ただ、人物を撮るのが多いなら「手ブレ」よりも「被写体ブレ」の方が問題になります。手ぶれ補正は
・動画の時
・超望遠レンズを使う時
・シャッタースピードを長くしたい時
にあったら便利だなー、という感じです。ケンさんの使い方ならシャッタースピードを短くする方向のため問題ないと思います。SONY E 35mm F1.8、SONY E 30mm F3.5 MACROよりもSIGMA 30mm F1.4の方が明るいので室内が多いのなら尚更おすすめですよ。それから暗所性能はレンズよりもボディの方が影響が大きいので、どのくらいの暗さ、ISO感度までなら満足できる写真になるか先に確認しておくといいですね。
「シャッタースピード低速限界」という機能を設定してあげれば誰が撮影しても大きく失敗しないはずです。α6400の設定についても記事にしてありますので、そちらも確認してみてください。
参考にしていただけると幸いです。