いい写真撮りたいなぁ…重くて大きなカメラは嫌だけど。
そう!楽したい日もある!人間だもの!実はそんなワガママを叶えてくれるカメラあるんですよ。
それが2018年10月に発売されたLX100II。
いやーカッコイイわ、このメカメカしい感じ。他のコンデジには無い魅力がありますね。
実は初代LX100もかなり購入を検討していましたが、諸事情により断念。最近SONYのカメラばかり使っていたのですが、実はずーっと欲しかったコンデジ。ようやく我が家に来てくれました。
この記事では
ポイント
- Panasonic LX100IIを選んだ理由
- 使い方や撮れる写真
- 実際使ってみて気づいたポイント・弱点
を紹介しています。
これボディバックに入るコンデジで撮った写真ですよ。画質の良さにびっくりですよ、ほんと。
なお、ライカ版のLEICA D-LUX (Typ109)とはほぼ同じ仕様です。LEICAの赤バッジが欲しい方はこちら。高いけど。
LX100IIを選んだ訳
この動画でだいたい紹介されていますのでスペック等改めて紹介はしませんが、とにかく高機能なうえに使い手の気持ちがわかってるな、と思うんですよ。中でも僕は
ポイント
- メカメカしい外観と操作性
- MFTセンサーと明るいズームレンズ
- 多機能なパナソニックのカメラ
この3つに惹かれています。詳しく説明していきましょう。
メカメカしい外観と操作性
実は一番のポイントだったりする、外観。
このカメラ…どっからみてもカッコいいですんですよ。ダイヤルの感じとか質感とか。機械の塊感というんでしょうか。それでいてどこか可愛く見える…なんていう反則級のデザインだと思います。
それでいて操作も楽しめます。
ポイント
- レンズの明るさ(F値)を調整するのがレンズダイヤル
- 躍動感(シャッタースピード)を調整するのがボディ上ダイヤル
- ステップズームだけでなく好きな割り当てができるレンズ後カスタムダイヤル
この3つのダイヤルで写真の表現の幅が一気にあがります。お気付きのかたもいるかもしれません。昔のフィルムカメラの操作系を再現しているんです。
一般的なコンパクトデジタルカメラの弱点の1つにこだわりの設定で撮影できないというものがあります。ボディを小さく、初心者にも扱えるように細かく設定することができないんですが、LX100M2は違います。設定の幅と表現の幅がありますので一眼レフと同等の表現が可能です。
コンデジなのに大きなセンサー
普通、コンパクトデジタルカメラというとセンサーのサイズが小さな使用されますが、このLX100M2はマイクロフォーサーズという大きなセンサーを使っています。大きなセンサーを使うと
ポイント
- 暗がりに強くなる
- 早い動きのものでもブレにくい
- 綺麗な画質で撮りやすい
という特徴があります。
最新のスマホのカメラはレンズを複数使っていたりするので一概には言えませんが、暗いところや動きの速いものを撮るのにあまり向いていません。それはセンサーサイズが小さいから。
ぶっちゃけたこと言ってしまうと、スマホと同じ大きさのセンサーを使っている安いコンデジなんか妥協して買わない方がいいです。
せっかくコンデジ買ったのにスマホの方がよく写る…なんて後悔します。
基本的にはカメラはセンサーサイズが大きければ大きいほど高性能です。ただ、センサーサイズが大きいとレンズやボディそのものが大きくなってしまうデメリットがあるのですが、LX100M2は大きすぎないマイクロフォーサーズのセンサー。大型化を抑えたギリギリの大きさに収まります。
2019.10.16追記
厳密にいうとマイクロフォーサーズセンサーよりもほんの少し小さいセンサーとして使っています。その理由はマルチアスペクト。4:3だけでなく3:2、16:9などの写真サイズを画角をクロップ(トリミング)せずに変化させるためです。このPanasonicのこだわりには驚かされますね。(1:1のみトリミング)
なぜ他のカメラを選ばなかったのか
初心者の方には少し難しい話になるのでご了承ください。
マイクロフォーサーズよりも大きなセンサーサイズでポケットサイズのコンデジはあります。
僕は子供を撮ることも多いので明らかに子供を撮るのに不向きなカメラは使いません。詳しく書くと、センサーサイズとレンズの組み合わせが
ポイント
- 1型未満のコンデジは除外
- 1型のコンデジはF1以下
- マイクロフォーサーズはF1.4以下
- APS-CはF2以下
を満たす必要があります。これは僕の経験則です。
最低限上記を満たしてないと室内で子供を撮ることができません。詳しいことはこの記事で紹介してますが、内容としてはかなり難しいです。
しかも厳密に言うとLX100M2は上記条件レンズの明るさがF1.4以下を満たしていません。
しかしポケットに入るコンパクトデジタルカメラです。マイクロフォーサーズの大きなセンサーでF1.7-F2.8の明るいズームレンズというのは最高レベルの性能。他のカメラはF2.8スタートだったりしますからね。
LX100M2は大きさ・重さと画質・利便性がもっとも高次元で融合したコンデジなんです。
多機能なPanasonicのカメラ
プロのカメラマンはおそらく撮影した画像は一度パソコンに取り込み、修正や色味の変更を行って自分の表現したい写真に仕上げていきます。この作業を現像といいますが、素人がそこまでするか…というと
ちゃんと現像する人もいるけど、手軽にできるなら越したことない!(切実
理想はカメラでパパっとしてすぐに人に見せたい。余計な手間はかけたくない。そしてそこら辺をよくわかっているのがPanasonicのカメラ。
ポイント
- 画角の変わらないマルチアスペクト
- 多彩なカラーバリエーション
- 4Kフォトによる圧倒的な表現力
特に4Kフォト関連の機能は凄まじいです。
実は動画の技術を使っているんですが写真を撮った後にピントの合う範囲を選べるなんて芸当はPanasonicにしかできません。
詳しく操作を見ていきましょう。
操作・設定・使い方など
普通のコンデジとは使い勝手がかなりことなるので、簡単に解説したいと思います。
撮影モード
iAモード(インテリジェントオート)
要するにフルオート。
被写体や周囲の暗さなどをカメラが自動で判断し、勝手に設定してくれます。カメラの知識がない方はこのモードで撮ることで失敗が少なくなるはず。ただ、完全にカメラまかせなので自分がしたいことをカメラがしてくれないこともあります。
その時は、iA+モード(インテリジェントオートプラス)を使ってみましょう。フルオートがセミオートになり、
- ボケ具合を変えたい(F値)
- もう少し明るさを変えたい(露出)
- 色味を少し変えたい(WB)
といった設定が変更できるようになります。
Pモード(プログラムAE)
カメラが自動的に設定したシャッタースピードと絞り値の組み合わせを同じ露出のままで変更できます。これをプログラムシフトといいます。
この状態なら
- 画面全体が真っ白に飛んでしまったり
- どうしようもないほど真っ暗になったり
といった失敗を防げます。
僕自身、知識のない頃に古い一眼レフを使っていたんですが、そのころは設定がわからずに失敗ばかりだったので有難い機能です。
さらに知識がついてきたり思いっきりボカす・躍動感をシャッタースピードで表現したいなど思った時、もしくは普段デジイチを使い慣れている方なら
- A(絞り優先AE)モード
- S(シャッター優先AE)モード
- M(マニュアル露出)モード
を選択することができます。低価格なコンデジではほとんどオートで撮ることが多いのですが、ここまでできると一眼レフ・ミラーレス一眼と違いはありません。この辺りがLX100M2を初心者にも上級者にも勧めることができるコンデジである理由です。
ちなみにAモードは絞りリングを好きなF値に設定します。他はAにしてください。
この状態でF値開放。ちなみにズームするとF1.7ではなく、各焦点距離の開放の値(F1.7〜F2.8)の値になります。
Sモードはシャッタースピードダイヤルを好きな値に合わします。他はAにしてください。
この状態で1/250のシャッタースピードです。
Mモードは上の絞りリング・シャッタースピードダイヤルを好きな数値に合わすことでできます。
実際使ってみて気づいた弱点
Panasonic独特のAF-C時の挙動
これ、Panasonicの上位機種であるG9 PROでも一緒なんですが、AF-Cの時のピントの張り付き感がないというのを感じます。
上記記事で紹介しているんですが、SONYのような吸い付くようなAFはないです。つまり、AF-Cでピントを合わせ続けても、連写すると必ずピントを外した写真が数枚撮れます。
特に近距離では顕著。子供を追っかけて撮るような使い方だと結構外した写真も多いです。Panasonicのカメラ全部こうなんですが、あまりネットで言ってる人少ないんだよなぁ。僕だけ?
逆に言うとAF-Cをあまり使わないなら大満足なはず。
モニターが動かない
バリアングルモニターやチルト式モニターが増える中、LX100M2は一切モニターを動かせない固定型。
子供を撮るときのカメラを構える目線が大事なので先日屋外で子供たちと遊びながら使ってみたら結構不便でした。
フィルムライクな操作性とはいえ、可動式モニターにして欲しかったですね。
やはり子供の目線で撮らないと上から見下ろす構図ばかりになってしまうので、α7 IIIやα6400など使うときはしゃがんで撮るか、腰のあたりにカメラを構えてチルト式モニターで上から構図を確認することが多いんです。
とはいえ、まぁLX100IIは操作・撮影を楽しむカメラ。
楽をしないできちんとファインダー覗いて撮る楽しみを思い出させてくれるのでまぁいいとしよう(笑)
まとめ 超小型の超高性能カメラ
僕はSONY α7IIIもSONY α6400もCANON EOS RPも所有しています。
でも、荷物増やさずにパパッと撮りたい。でもいい写真は撮りたい。
そんなワガママを許してくれるのがLX100M2です。実際僕の仕事用のカバンに毎日入れてますが邪魔に思ったことは一度もありません。
帰り道で少し遠回りをして写真を撮ったり、休みの日にふらふらとカメラをぶら下げて散歩するのも楽しくなります。僕はバイクの免許も持ってるので、バイク乗りに戻ったらツーリングに連れて行っても楽しそうですね。あ、旅行用カメラとしても最高かも。
軽くて・高機能で・カッコイイのにどこか可愛い。
そんなLX100M2は今や大事な相棒なのです。
おまけ おすすめのアクセサリ
カメラと一緒に必ず買っておきたいものをご紹介。
- データ保存用のSDカード(4K動画対応)
- 傷や汚れから液晶を守る保護シート
- キャップの着脱が不要になる自動開閉キャップ
SDカード
LX100IIは4K動画が撮れるのですが、SDカードの選び方を間違えるとと撮れません。
もちろんこのSDカードは大丈夫。
保護シート
液晶が傷つくと査定に響くんですがそれ以上に悲しくなります。結構凹みます。
自動開閉キャップ
キャップの着脱がいらなくなるので、キャップの紛失やシャッターチャンスを逃すのを防げます。思った以上に便利なので是非。
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