SONYのα7フルサイズミラーレス専用の35ｍｍF2.8のレンズといえばSONY Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA。ですが…ちょっとお高いですよね。F1.8ならまだしもF2.8でこの値段か。なんて思っていると急遽候補に浮上してくるのがサムヤン。samyangかぁ、あぁ、SAMYANGね。
…いや、わかりますよ、なんとなく。レビューは少ないし、あんまり気乗りはしませんがePHOTOzineでEDITOR'S CHOICE（最高評価）を獲得している隠れた銘玉らしく。せっかくですので購入してみました。Sonnarは所有していませんので比較はできませんが、まぁ不満がでれば買い足すつもりです。
ちなみに上の写真はフードが装着された状態です。レンズの内側に入るフードです。フードを外すとキャップレレンズも取付け不可ですのでフードの40.5mmのレンズプロテクターを使うようにすれば最高のスナップレンズのできあがり！
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SAMYANG AF35mm F2.8 FE
スペック・ネット上の評判
仕様
- 発売日 2017.7.28
- 絞り羽根 7枚 （円形絞り）
- 最短撮影距離 0.35m
- 最大撮影倍率 0.12倍
- 質量 85.6g
- フィルター径 49mm / 40.5mm(フード装着時)
- 最大径 約φ61.8mm×33mm
その他特徴
- ウルトラマルチコーティング(UMC)
参考サイト（作例・評判）
デジカメinfo
デジカメwatch
交換レンズビュー
レンズテスト・レビュー(英文)
DXOMARK
LensTip
OpticalLimits（元photozone）
ePHOTOzine
IMAGING-RESOURCE
実際に使ってみた！
特徴・作例・レビュー
周辺は若干甘いかな…という程度。開放から中心は相当優秀な解像度です。
35mmでF2.8ですので大きなボケは期待できませんし、特別美しいわけではありませんが十分なボケ味かと思います。周辺光量落ちは結構気になるケースがあるかも。ボディの質感にとてもマッチした外装です。が、マウント部など若干チープな印象も。AFはかなり高速で使用した感じで不満に感じることはありません。瞳AFも使えますし、純正同様に使えます。
F5.6からF8ほどで画像全体で最高の解像力になり、圧倒的な画質に驚きます。
この小さなレンズがこんなに映るとは…ぜひ大きな画面でみてみてください。過焦点距離はF5.6で7.33mほど、F8.0で5.14mとなりますし、パンケーキレンズなのでスナップにも適しています。大きなレンズではないので被写体の人にも威圧感を感じさせなくて済みます。
フレアやゴーストは平均的、といったところ。気になるケースもあれば全く問題ない時もあります。最短撮影距離は35mm。これも平均的ですがもう少し寄れてもいいなー、なんて思うことも。
まとめ
「あれ…？Sonnar必要ないんじゃね…？」
なんて思わせてくれる素晴らしいレンズ。SAMYANG。侮ってました。本当にすみません。僕が使っている限り、「取り回し良し、写り良し、価格良し」悪くいう理由は何一つありません。Sonnar使ってないからどちらが優れているか、というのはわかりませんがすでに大満足しています。
気になるのは口径食、コマ収差、周辺光量落ち…強いて言えばフレアやゴーストに強くない、最短撮影距離がそんなに短くない、というある程度対応可能な問題です。あぁ、あと円形絞りとは言ったものの少し絞った状態ですとボケが角ばります。光条が好きな方はこちらの方がいいでしょうが、ボケ味を重視する方には気になるかもしれません。が、値段を考えれば弱点もそんなに気にしてはいけない気がします。
サードパーティ製で気になるAF性能ですが、遅い・合わないといったことは特別感じませんでした。
2018.8.17追記
撮った写真を見返してみると、AF-C+連写でほんの少しピントを外している写真が多いと感じました。ただ、純正でも外す時は外しますし、バッチリ撮れてるのもたくさんあるので気の持ちようかもしれません。まぁ、本当にこだわって開放でバシバシ子供を追尾するような使い方なら他のレンズを選択したほうが無難かも？くらいの感じ。逆にそういう使い方でなければめちゃくちゃいいレンズです、ホントに。
ポケットに入るスナップレンズ。写りの良い単焦点レンズ。値段の安いフルサイズのレンズ。
気になる方はぜひ一度使ってみてください。後悔することはないと思いますよ。
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