こちらのEマウント用ポートレートレンズの派生内容でございます。
AマウントというのはかつてのMINOLTAから引き継がれている一眼レフに使われたマウントで、今SONYでAマウントのボディはα99 II(フルサイズ)とα77 II(APS-C)の2機種のみです。
2019.4.30追記
分量が多くなったので別記事にしました。LA-EA3とLA-EA4についての使用感もこちらからどうぞ。
ミノルタはボケにかけて、いち早く注目していました。
どうすれば綺麗なボケが生まれるのか…追求したレンズが今回紹介するレンズの中にあります。
というわけで
SONY Aマウント(フルサイズ)対応の
85mm~135mm単焦点レンズ
を調べてみましょう!
関連
僕のポートレート・人物撮影に対する考え方は下記ページのコメント欄、杉原さんへの返信で書いています。「レンズの選び方がわからない!」「何が違うのかわからない!」という悩みがある方は、少し難しいですが読んでもらえるといいかも。
Aマウントの中望遠レンズ
本当は絶版レンズまで含めるともっとあるんですけどね、今回は今新品で買えるレンズだけにしたいと思います。
さっそく銘レンズをみていきますよー!!
SONY Planar T* 85mm F1.4 ZA SAL85F14Z
仕様
- 発売 2006.10.27
- 絞り羽根9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.85m
- 最大撮影倍率 0.13倍
- 質量 640g
- フィルター径φ72mm
- 最大径 約φ81mm×約75mm
その他特徴
- フォーカスホールドボタン
- オートクラッチ機構
このレンズはLA-EA3でAFは作動せずMFになります。LA-EA4でのみAFが可能です。
Minoltaの狂気を受け継ぐレンズその1。
突然ですが、Minolta時代の85mmF1.4レンズが4種類あることはご存知でしょうか?
- MINOLTA AF 85mm F1.4
- MINOLTA AF 85mm F1.4G
- MINOLTA AF 85mm F1.4G(D)
- MINOLTA AF 85mm F1.4G(D)Limited
プラスチッキーな初期型、金色ラインの入ったG、デジタルに対応したG(D)、そして性能に全振りした限定レンズG(D)Limited。このG(D)Limitedレンズ今買おうと思ったら…えぇ、すごい価格です→楽天(価格ナビ) Yahoo!(最安検索)
希少価値としては納得できますが、レンズ性能とイコールかというと疑問。欲しいけど。
このAマウントのSONY Planar 85mm F1.4は、Planarと名前がついてこそいますが、この性能に全振りしたMinoltaの伝説LIMITEDレンズにかなり近いというのは結構知られており、ボケのなだらかさや繊細な描写力・解像力は卓越したものがあります。設計こそ古いですが、ぜひ一度ファインダーを覗いてほしいですね。
こんな方におすすめ
- 85mm F1.4が好き
- 今は無きMinoltaが好き
- Aマウントを所有している
SONY 85mm F2.8 SAM SAL85F28
仕様
- 発売 2010.9.10
- 絞り羽根 7枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.6m
- 最大撮影倍率 0.2倍
- 質量 175g
- フィルター径φ55mm
- 最大径 約φ70mm×約52mm
その他特徴
- SAM(スムーズAFモーター)
大したことないスペックだなぁ…と思いきや意外に素敵なレンズです。
まず大きさ。F2.8とF値を無理に小さくしていないので携帯性は抜群。そしてこのF2.8というのがミソで、さっと構えてさっと撮るにはちょうどよいボケ加減だったりするんですよね。F1.4じゃボケすぎて結局絞る、ということを経験するとF値が小さければいいってもんじゃないなーなんて思えるわけです。そしてボケの質がなかなかどうして滑らかなボケです。お値段もかなり安いうえにSAMも装備しているのでLA-EA3でAF可。
もっと評価されてもいいんだぜ、っていうレンズですよ。
こんな方におすすめ
- 85mmでお散歩スナップしたい
- 軽いレンズがいい
- Aマウントを所有している
SONY Sonnar T* 135mm F1.8 ZA SAL135F18Z
仕様
- 発売 2006.10.27
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.72m
- 最大撮影倍率 0.25倍
- 質量 995g
- フィルター径φ77mm
- 最大径 約φ88mm×約114.5mm
その他特徴
- インターナルフォーカス
- フォーカスホールドボタン
- オートクラッチ機構
このレンズはLA-EA3でAFは作動せずMFになります。LA-EA4でのみAFが可能です。
今回のレンズの中で最も焦点距離が長く、F値もかなり小さいレンズなのでかなり大きなボケを得られるでしょう。大きく美しいボケは今もポートレート用として愛用している方はたくさんいらっしゃるみたいですね。
こんな方におすすめ
- 135mmの画角が好き
- Sonnarが好きすぎてつらい
- Aマウントを所有している
SONY 135mm F2.8[T4.5] STF SAL135F28
仕様
- 発売 2006.10.27
- 絞り羽根
自動絞り9枚
主導絞り10枚 - 最短撮影距離 0.87m
- 最大撮影倍率 0.25倍
- 質量 730g
- フィルター径φ72mm
- 最大径 約φ80mm×約99mm
その他特徴
- マニュアルフォーカス
- アポダイゼーションフィルター
マニュアルフォーカスレンズです。AFは使えないのでご注意を。
Minoltaの狂気を受け継ぐレンズその2。
レンズ内に特殊なフィルター(アポダイゼーションフィルター)を組み込むことでボケが周辺にむかってゆっくり暗くなるという、理想のボケ製造レンズ。溶けるようなボケとはまさにこのレンズの生み出すボケ。何はともあれ作例を見ればすぐにわかります。そして口径食がほぼありません。夜のライトアップの写真で隅の光がレモンのような形になることありませんか?あれが一切ないんですね。びっくりです。
その最高のボケの代償にAFと明るさを失っています。135mm F2.8という被写界深度がかなり浅くなるレンズでマニュアルフォーカス。そして、T4.5という暗さ。そう、このレンズF値とT値という二つの値があります。フィルターを内臓しているので、見かけのレンズ径よりも光をカメラに導ける量が少なくなってしまっているんですね。NDフィルターが初めっから入っている感じというとわかりやすいでしょうか?
ボケとしてはF2.8なんだけども、明るさはF4.5相当。それをF2.8[T4.5]と表記しています。
いいレンズですが初心者お断り。マニュアルフォーカスの腕を積んだ有段者・修羅・羅刹の類でなければなかなか思い通りの写真を撮ることはできないかもしれません。
こんな方におすすめ
- イルミネーションを撮るのが好き
- 最高のボケを知りたい
- Minoltaの考え方に感化された
まとめ
どれもこれもいい値段します…後悔しないように選びましょうね!!
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