実はこのレンズ、大変思い出深いレンズです。
しかも苦い方の思い出。
詳細はこちらの記事の後半でご紹介していますので時間があるときにでも。
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フルサイズにマウント移行したら後悔する?APS-C・マイクロフォーサーズがフルサイズを超えるポイントや利点・欠点を紹介!
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まぁ読めばわかるんですが、ざっくり言うと「僕自身のスキルが足りずに失敗写真を量産してしまった」という情けないお話。
さて、あれから4年。
今回はCANON EFマウントを手に入れました。
狙いは当然
- FUJIFILM X-T4 (Xマウント)
- SONY α6400(Eマウント)
の2機種に装着させるためです。この記事では
ポイント
- マウントアダプターの選び方
- レンズの特徴・性能・弱点など
- どんな人に向いているか
を紹介していきますね。
新しいレンズではありませんが、今も愛用者が多い理由も納得の神レンズだと思います。
関連
SONY Eマウント(APS-C)の「まとめ」・「もう迷わない!」はこちらから
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM Art
スペック・特徴・仕様
仕様
- 2013.6.28発売
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.28m
- 最大撮影倍率 0.23倍
- 質量 810g
- フィルター径φ72mm
- 最大径 約φ78mm×約121mm
その他特徴
- 超音波モーターHSM
- フルタイムマニュアル
- インナーフォーカス
- インナーズーム
- スーパーマルチレイヤーコート
評判(外部リンク)
デジカメinfo
デジカメwatch
レンズテスト・レビュー(英文)
- DXOMARK
- LensTip
- OpticalLimits(元photozone)
- ePHOTOzine
- IMAGING-RESOURCE
値段・評価
マウントアダプターの装着
FUJIFILM Xマウントに装着
FUJIFILMもSIGMAも変換アダプターを発売していないので社外品に頼ることになります。
僕が選んだのはこちら。
絞りリングを装備しているので他のFUJIFILMの純正レンズと同じ感覚で絞りの調整ができます。
2020.8.30追記
やはりマウントアダプターを使うと連写性能時のAF性能・連写枚数が落ちます。普通に一枚ずつ撮る分には十分に追尾してくれますが、連写しながら追尾するような高速演算が必要な場合は追いつかないようです。
SONYも同じなんですがAF-C+連写を多用するなら純正レンズが良いと思います。
ちなみにファームウェアを買い換えるとアダプターのリングではなく、カメラのダイヤルでF値を変更できるようになります。
追加グリップはこれの黒。
ウッドの方がおしゃれなのでこっち買えばよかったかな、と絶賛後悔中。
SONY Eマウントに装着
SONYの場合はSIGMAのMC-11を使うのがいいでしょう。このレンズはグローバルライン(新しいレンズ)のひとつできちんと動作確認がされていますから。
MC-11の挙動についてはこちら。
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SONY α7III / α6400 + SIGMA MC-11に制限はない?連写も瞳AFも使えるすごいアダプター!SONY EマウントでCANON EFマウントレンズ・SIGMA SAマウントレンズを使うときの互換性・相性・注意点などまとめてみた!
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ちなみに上の写真にはありませんが、普段は下のグリップを装着しています。
動画撮影での運用
シネレンズとしての性能
動画では写真撮影の際とは気にするポイントが変わってきます。
まず一つ目にブリージング。ブリージングというのはピントを合わせる際に画角変化が起こることをいいます。
このブリージングが大きいと「遠くの景色から手前の一輪の花にピントを合わせようとするとズームしたのか?くらい画角(見え方)が変わってしまう」という状況に。不要な違和感は避けたいところ。
が、このレンズはほぼブリージングは無し。安心してボケの演出もできると思います。
弱点・欠点
フォーカス作動音が結構激しくカタカタいいます。
なので内蔵マイクやホットシューにつけるタイプの外部マイクだとレンズ作動音を拾ってしまう可能性が非常に高いです。なので
- マニュアルフォーカスで動かす
- ピンマイク(ラベリアマイク)で使用する
- 音無し、音声は後付け
あたりの対策は必要になると思われます。
あと、逆光に若干弱い気がする。
アクセサリ
動画ではF値、SS、ISO感度をコロコロ変えるわけにはいかないのでもう一つ露出を変える方法が必要です。
屋外〜屋内を行き来するような明るさが変わりやすい撮影ではNDフィルターは個人的に必須。特に可変NDが超便利です。
特徴・作例・レビュー
実は長女が生まれたときに持っていたレンズでもあります。その時はPENTAX K-3IIでしたが。せっかくなので一枚だけ。この写真では左目にピントが合っていますが右目はすでにボケており背景も大きくボケています。
この一枚だけみたら単焦点に見えますよね?
こちらはX-T4。グレインエフェクト弱・小がかかっているので若干ノイジーになっています。屋外だと良い感じにフィルム感がでますが室内だと若干微妙かな?
これは望遠端の35mmですが写りは文句なしですね!
パズルで悩むゆきさん。(と遠くから見つめるおみし)こちらは広角端18mm。
十分遠近感を表現できる画角だと思います。この辺に慣れてから超広角レンズを試してみるとうまく使いこなせるんじゃないかな。
コマで遊ぶおみし。実はかなり暗い状況でISO5000まで上がっています。これがF1.8でなかったらさらに上がっていたはず。F1.8通し最高!
こちらはα6400の失敗写真。フルサイズ やX-T4の感覚でF8まで絞ったらISO6400になってた…反省。少し太陽が見えてますが、逆光にはそこまで強くはないかな?という感じです。
木漏れ日の中とはいえ暑かった…。ゆきさんはぐったり。おみしはだっこだったのでまだ体力が残っているようです。むしろ僕の体力が(苦笑
ボケが大きいことはメリットだけではないです。ちょっとカメラからの距離が違うだけで盛大にボケてしまうので気をつけてください。僕は過去に失敗してますから。
まとめ なんだ…ただの神レンズか
こちらはISO320。何度でもいいますけどこれズームレンズですからね。すごい解像力とボケです。
明るさが十分じゃなくてもF1.8なので全然気にせず撮れます。幸せ。
さて、ズームレンズとしてみると圧倒的に倍率が低い(中望遠75mmがない)とにかく重いズームレンズなんですが、
28mm、30mm、31mm、35mm、40mm、45mm、50mm
の単焦点をレンズを脱着する手間なくレンズ交換できるみたいな感覚で運用すると幸せになります。
また、プロも使用しているだけあって動画の性能もピカイチ。なので
こんな方におすすめ
- 単焦点好きだけど交換の手間やタイムロスが嫌
- 広角レンズをたくさん持ち歩いてる
- 動画も写真も妥協したくない
なんて人にはぴったりかと。
問題はこの重さ。特にマウントアダプターを介していることもありボディの重心位置からかなり離れてしまうので、想像以上に重く感じます。延長グリップなどの装備は必須かと。
それからAF時の駆動音やマウントアダプターによる機能制限、逆光の弱ささなど弱点はいくつかありますが、描写が良すぎるので我慢してでも使いたくなる魔力がありますね。
SIGMA Artレンズの傑作と言えます。単焦点で悩んでいるならぜひこのレンズも候補にいれておいてくださいね。
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