時代は動画時代。
α6400もかなり高いレベルで動画撮影できますがさらに動画を撮る人にとって便利な機能を追加したり使いやすくなった機種が登場しました。
それがSONY VLOGCAM ZV-E10です。
基本的には最近のα4桁番台(α6100 / α6400 / α6600)とほぼ同等の性能ですので下記記事を先に読んでいただけると。
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【SONY α6400 レビュー】3年でカメラを5台買い換えた僕がたどりついた、初めての方にもオススメのミラーレス一眼!いろいろ比較したけどα6400が最高のコスパです。
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僕はα6400を使い倒してきました。
最新機種のZV-E10との違いを紹介しながらレビューしていきますので
ポイント
- α6400 / α6600との違い
- どれを選んだらいいのか
- ZV-E10が最適なのはどんな人か
ということを中心に紹介していきます。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
先日実機が到着。便利なシューティンググリップと一緒にパワーズームレンズキットを購入しましたよ。
(ただいま執筆中!徐々に追記していきます。)
また、ソニーのカメラ・レンズはソニーストアで買うのが一番お得で安心です。後半で詳しく説明していますが、ソニーストアなら
ポイント
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と特典だらけ。ほかにも清掃・点検サービス、下取りの優遇など購入後のサポートも手厚くなっているのも魅力的。
分割手数料無料のキャンペーン中なので10%割引クーポンと併用して使えばさらにお得ですね。
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SONY Eマウント(APS-C)の「まとめ」・「もう迷わない!」はこちらから
動画特化モデル VLOGCAM ZV-E10
基本スペックの確認
α6400発売からすでに数年。
残念ながら基本的なスペックの更新はありません。APS-Cセンサーもずーっと変わらないので高感度耐性もISO1600程度が限界ではあります。
ホワイトのカラーはα6100にありましたのでα6400ではなくα6100の動画特化モデルという認識の方があってそうです。
悪い言い方をすると使い回しですが、その使い回しのおかげでかなり購入しやすい値段になっているのも事実。すごく使いやすい高性能なAFは健在。SONYのミラーレスはα6400以降の機種は本当に素晴らしい。
正直この値段でこのAF性能はズルい。
ここで紹介動画を見ておきましょう。
この動画…物欲を刺激するのがお上手ですねぇ…。
α6400系との違い
さて、実際の違いというのを羅列してみましょう。
ポイント
- リアルタイム瞳AF・リアルタイムトラッキングAF(α6600と同じ)
- 拡張ISO感度 ISO 50(α6600と同じ)
- USB Type C採用・給電(APS-Cでは初)
- 電子式アクティブ手振れ補正(APS-Cでは初)
- マルチインターフェースシュー(APS-Cでは初)
- ズームレバー採用
- 専用ウィンドスクリーン
- 録画中の赤枠・タリーランプ
- ジャイロのメタデータ保存による手振れ補正可(APS-Cでは初)
特にUSB Type Cの採用は英断。
MicroUSBでは低電力しか扱えなかったうえ端子が貧弱だったのでUSB Type Cなら撮影しながらの給電がすごく便利。ついでに言うとスマホやガジェット類もほとんどType Cに変わってきているので今更MicroUSBのケーブル用意したくないんですよね。
また、専用ウィンドスクリーン(カメラの上のもふもふ)は「荷物を減らしたい!」というニーズを理解している気がしてとても好感がもてます。専用のマイクを買ったはいいものの、使わないことも多かったりしますので。
カメラのON ・OFFの部分がズームレバーになっているのでスムーズにズーミング操作ができるようになってるのも良い。
そしてカメラの正面に録画中赤く光るランプ(タリーランプ)があったり、録画中は背面液晶に赤枠ができたり。録画していたつもりだったのに撮れてなかった!を減らしてくれる良い機能ですね。また、
- 動画記録のメタデータにジャイロが記録される
のは確認済み。すでに発売されているZV-1やRX-0 II、α7Cやα7S IIIなどと同等にジャイロの記録がされており、録画した後でソフトウェアで強力な手振れ補正をすることができます。
とはいえ、マイナスポイントもやっぱりある。
ポイント
- ファインダーが無い
- シャッタースピード低速限界無し(α6600 / α6400は搭載)
- 4K60p 10bit不可
- 4K30p時1.23倍クロップ
- アクティブ手振れ補正時1.44倍クロップ
- S-Cinetone不可
- アンチダスト機能無し
- フリッカーフリー撮影無し
動画に特化してるだけあって写真撮影時の便利機能が省かれていたり、上位機種との差別化されている印象です。
ここからは特に注目したい機能についてご紹介していきます。
デメリット・弱点
シャッタースピード低速限界がない
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人によってはこの機能がないだけで写真を撮りたくなる方もいらっしゃることでしょう。
僕もそう。過去にかなり痛い目にあってますので、僕はこの機能がないカメラがメインカメラになることはありません。
α6400 / α6600にはあったのに…個人的にはシャッタースピード低速限界は欲しかった…。
プロキシ記録時に瞳AF不可
これはα6400やα7Cでも同様ですが、
4K動画撮影設定でプロキシ記録をONにすると顔認識・瞳認識が使えなくなります。
コンピュータの処理が追いつかないんでしょうね…。動画特化マシンとして期待したのですが難しかったようです。
ちなみにプロキシ記録しながら瞳認識が使えるのはα7SIIIのみ…。(多分α1も)
さすが最上級機といったところでしょうか。
ファインダーがない
カメラを趣味にしている人で「ファインダー」を重視する人は多いです。
一眼レフの時には当然必ずあったファインダーも、ミラーレス一眼では搭載されない機種も多く存在しますもんね。
ファインダーを覗く所作やファインダー越しの世界が好きな方。天気の良い日に周りの光が反射して背面ディスプレイが見えにくくなるのが嫌な方。ファインダーがないカメラを使いたくない、という声をよく聞きます。
ZV-E10は動画に性能を特化させていますのでファインダーの代わりに高性能なマイクを装備しています。ファインダーを覗きながら動画を撮影する人はまずいないでしょうからコンセプト的に仕方がない…。
けどやっぱり欲しかった。
割とすぐに画角がせまくなる
画質や手振れなどにこだわりだすとすぐにクロップされ画角が狭くなります。
アクティブ手振れ補正ONなら1.44倍クロップされ、この場合16mmのレンズは35㎜判換算だと33㎜あたりになってしまうので結構狭く感じるかも。また、4K30pでは1.2倍のクロップ。
ちなみに、アクティブ手振れ補正をONにして4K30Pにするとどうなるか、というと1.44倍になるだけです。HD120Pなども含め、動画から写真切り出ししたのが下の画像達です。
4K24P手振れOFF
4K24P手振れON
4K30P手振れOFF
4K30P手振れON
HD60P手振れOFF
HD60P手振れON
HD120P(手振れ不可)
上の7枚を見ればわかる通り、
4K24P手振れOFF = HD60P手振れOFF > HD120P > HD60P手振れON > 4K30P手振れOFF(1.2倍クロップ) > 4K30P = 4K24P手振れON(1.44倍クロップ)
といった感じで徐々に画角が狭くなっていきます。
こうなってくるとキットレンズの16mmではちょっと足りないことがあるかも。
アクティブ手振れ補正は過度な期待は禁物
α6600のようなボディ内手振れ補正はありません。
ですが、α7S IIIに採用されて電子いる電子式アクティブ手振れ補正が搭載されています。
静止画では手振れ補正は使えませんしGoPROやジンバルを用いた撮影には及びませんが、歩きながらの撮影はかなりメリットが大きい。
手振れが少なくなるような歩き方(通称:ジンバル歩き)を意識せずに撮影しても細かい手振れは補正できているので十分な補正だと思いますがさすがに歩行の上下動の補正は難しい。
アクティブ手ぶれ補正に過度な期待は禁物かと。
ですが、ZV-E10がジャイロデータを動画と一緒に保存していますのでCatalyst Browseで手振れ補正が適応可能。
それがこちら。
ジンバルいらないんじゃね?という凄まじい補正効果になります
手振れを効かせるかわりに画素数と画角が犠牲になりますが効果はバツグン。約1/4の画素数まで落としていますが、右の動画はかなりなめらかですよね。
ただし、ただでさえ30pにしたりアクティブ手振れ補正ONにすると画角が狭くなるのにさらに狭くなってますね…。適応はほどほどに。
なお、アクティブ手振れ補正はSONY純正レンズの方がより正確に補正できるようなので使う予定なら純正レンズをの超広角レンズを用意しておきたいですね。
まとめ コスパは物凄く高い!
不満点をいくつかあげましたが、この機能のある上位機種は約5倍高価なハイエンドモデルα7S III / FX3に搭載されている機能だったりします。デメリットというにはちょっと厳しすぎで、価格による差別化というべき項目でしょう。
写真もたくさん撮りますので個人的に必須な
- シャッタースピード低速限界
- ファインダー
が無いのでメインカメラには僕にはなりえないんですが、
- 動画時のアクティブ手振れ補正
の採用はデメリットを補って有り余る魅力がありますので、初心者で動画に挑戦してみたい!ということなら最有力になると思いますよ。
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