フルサイズの50mmはいわゆる標準単焦点と分類されるレンズです。
悩み
- 風景も人も小物も撮りたい
- お気に入りの一本が欲しい
- 初めての単焦点で何を買えばいいか分からない
こんな方は標準単焦点はぴったり。
標準というだけあってこれさえあれば何でも撮れる?(まぁそんなことはないんだけれど)というとても便利な画角。いろんな状況に対応できるはずです。
さて、この記事では焦点距離50mmぴったりにこだわっているわけではないので
ポイント
- フルサイズ40-60mm
- AF対応単焦点
- EFマウント・RFマウントレンズ
を比較したいと思います。
既に数種類購入済みですが、初めて単焦点買うならとりあえずこれでしょ。
通称撒き餌レンズ。このレンズ使えるのはCANON使いの特権かと。常に人気ランキングのトップクラスにいる…のに安いっ!
次点でこちら。
50mmより少し広いってのが意外に使いやすい45mm。寄れるうえ描写もいいですよ。なんであんまり人気ないんだ…ってくらい良いレンズ。
僕はRFマウント機を所有しているので、EFマウントのレンズはマウントアダプターを介して使う予定です。
詳しく調べていきましょう!
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僕と妻が使用しているRFマウント機はEOS RP。うちの奥さんは連写とか使わないうえに感覚派なのでRPに大満足です。
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【CANON EOS RP レビュー】SONY使いの僕がCANONの軽量フルサイズミラーレス一眼を買ったわけ!
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標準単焦点の選び方
CANONの標準レンズはレンズによって描写がかなり異なります。
やはり得手・不得手があり、例えば風景メインで撮るぞ!とか、ポートレートを撮りたい!というような写真・被写体のイメージを持っておくのが大事。
そりゃ、10万円超えるレンズがいいに決まってる、というか良くなきゃ困るんですが必要な性能は人によって違うと思うんです。
僕の場合、
使用用途イメージ
- 室内での赤ちゃん・子供のポートレート
- 離れて人物と背景の記念写真的な使い方
- 荷物が多いため小型・軽量なもの
をイメージしています。
自分にぴったりのレンズを探したい場合、ポイントとしては
ポイント
- 値段
- F値・描写の傾向
- 最短撮影距離(最大撮影倍率)
- 大きさ・重さ
- 防塵・防滴の有無
を大事にするといいはず。
F値は小さければ小さい方がいいと思いきやそうではありません。
解放の描写が結構フワフワした描写、悪く言えば解像力がない良く言えばオールドレンズ的な描写のレンズも存在します。F値は明るいままでパリッと写したいなら発売日が最近の解像力に力を入れた最新レンズを選ぶべき。
逆に、幻想的な雰囲気やエモい写真を狙うならそういったオールド風の描写をするレンズを選ぶといいでしょう。
また、最短撮影距離で表現の幅が変わるので重要です。0.2倍ほどあれば困ることは無いはずですが、さらに近づいて大きく撮りたいなら、少しでも倍率が高いレンズを選ぶといいでしょう。
重さについてはF値が小さくなればなるほど大きなレンズになりがち。軽いレンズって使えば使うほどありがたみが分かります。ボディにもよりますが500gを超えるレンズは少し大きく感じるかもしれません。
価格一覧(比較・評判)から選ぶ
基本的に焦点距離が短い順、F値が小さい順に並んでいますので、画角を先に決めておくと絞りやすいかも。
ポイント
当ページの評価(記入2019.3.16)が更新されていたり、Amazonの価格が相場とずれている場合があります。それぞれのリンクで確認をお願いします。
CANON純正EFマウントのレンズ
CANON純正RFマウントのレンズ
サードパーティ製EFマウントのレンズ
この20万を軽々と超える値段差よ。
関連
明るいレンズはなぜ必要なのか。中級者向けの記事ですので難しい言葉がたくさん出てきますが、本気で子供を撮りたいのならぜひ。読んでもらえると失敗写真が少なくなったり、解決方法がわかったり、F値が小さい明るいレンズがなぜ高価なのかも納得できると思います。
スペック・特徴から選ぶ
CANON EF40mm F2.8 STM
特徴
- 発売 2012.6
- 絞り羽根 7枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.3m
- 最大撮影倍率 0.18倍
- 質量 130g
- フィルター径φ52mm
- 最大径 約φ68.2mm×約22.8mm
その他特徴
- STM(ステッピングモーター)
- フルタイムマニュアル
-
CANON EF40mm F2.8 STMをレビュー!パンケーキレンズの描写はどんな感じ?の作例・評判・特徴などを紹介!
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携帯性特化の最高峰、2012年発売のパンケーキレンズ。
パンケーキレンズというのは見てくれがパンケーキくらい薄いレンズという、とっても持ち運びしやすいレンズだぜ!ってこと。
焦点距離も40mmとほんの少し広いので料理の写真やテーブルフォト、風景やスナップ撮影なんか最適でしょう。50mmだと微妙に狭く感じたりするんですよね。
F値こそ控えめですが気軽に高画質。価格も良心的で良いレンズです。
こんな方におすすめ
- 50mmだと少し狭いなと感じる
- いや、35mmはちょっと広い
- なるべく軽いレンズがいい
CANON EF50mm F1.2 L USM
特徴
- 発売 2007.1.26
- 絞り羽根 8枚
- 最短撮影距離 0.45m
- 最大撮影倍率 0.15倍
- 質量 590g
- フィルター径φ72mm
- 最大径 約φ85.8mm×約65.5mm
その他特徴
- リングUSM(ウルトラソニックモーター)
- フルタイムマニュアル
- 防塵防滴
F1.2という最高クラスの明るさを持つ超弩級Lレンズ。
この明るさはメリットでもありデメリットでもあります。ピントが合う範囲がめちゃめちゃ薄いので気をぬくとピンボケする可能性が非常に高い。とはいえ絞り込んで使うんだったらほかにも選択肢はある…という。
初心者にはお勧めできません。他のレンズを使ってどうしてもF1.2が必要という状況なったら検討してみましょう。
こんな方におすすめ
- 50mmで大きなボケが欲しい
- 重い機材でも問題ない
- 最高級しか興味ない
CANON EF50mm F1.4 USM
特徴
- 発売 2002.8.8
- 絞り羽根 8枚
- 最短撮影距離 0.45m
- 最大撮影倍率 0.15倍
- 質量 290g
- フィルター径φ58mm
- 最大径 約φ73.8mm×約50.5mm
その他特徴
- USM(超音波モーター)
- フルタイムマニュアル
-
【CANON EF50mm F1.4 USM レビュー】手頃な価格の明るい単焦点はオールド風味のレンズです。
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お手頃価格のF1.4レンズ。USMというAF駆動をしているので高速AFが期待できます。
とはいえ最新レンズと方向は全く違い、開放での描写はかなりフワッとした感覚。カリッと写したいならそこそこ絞り込む必要があります。
まぁ、2002年に発売されてるロングセラーモデルですから。オールドレンズの描写に、新しいレンズのAF性能が追加された…なかなか魅力的な響きだと思いませんか?
こんな方におすすめ
- なるべく明るいレンズがいい
- けど重いのは嫌
- コスパの高いレンズが好き
CANON EF50mm F1.8 STM
特徴
- 発売 2015.5.21
- 絞り羽根 7枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.35m
- 最大撮影倍率 0.21倍
- 質量 160g
- フィルター径φ49mm
- 最大径 約φ69.2mm×約39.3mm
その他特徴
- STM(ステッピングモーター)
- フルタイムマニュアル
-
【CANON EF50mm F1.8 STM レビュー】キヤノンの撒き餌レンズはとりあえず買って損はないと思う。
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常に人気ランキングの上位にいるCANONの名レンズ。
撒き餌レンズと言われるだけあって最初の一本にうってつけの良心価格。えぇ、とりあえず僕も買いました。こんなに安いのにこんなによく写るなんて…CANONすごい。
旧型としてEF 50mm F1.8 IIというのも中古市場に出回りますが、1990年の古いレンズにも関わらずレンズの構成はほぼ変わっていないので写りとしては全く問題ないはず。
ただ、結構改良がされています。マニュアルフォーカスしかしないのであれば旧型でもいいかもしれませんが、最短撮影距離の改善や円形絞りが採用されている現行機種をおすすめします。
2019.3.19追記
どうやら旧機種は模倣品が出回っているようです。できれば新しいSTMの方を新品で買いましょう。値段も格安ですから…。
こんな方におすすめ
- 単焦点を使ったことがない
- このページを見ている全ての人
- とりあえず買ってみて!
CANON RF50mm F1.2 L USM
特徴
- 発売 2018.10.25
- 絞り羽根 10枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.4m
- 最大撮影倍率 0.19倍
- 質量 950g
- フィルター径φ77mm
- 最大径 約φ89.8mm×約108mm
その他特徴
- 防塵防滴(CANONフィルター装着時)
- ASCコーティング
- フッ素コーティング
- コントロールリング
- フルタイムマニュアルフォーカス
- リングUSM
RFマウント用の最新・最強レンズ。
CANONの最新技術をぶち込んだ怪物でございます。 悪いわけないです。この値段ですから。
こんな方におすすめ
- 50mmで最高のボケが欲しい
- 防塵防滴が必要
- 最新・最高の性能をあなたに
SIGMA 40mm F1.4 DG HSM Art
特徴
- 発売 2019.3.8
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.4m
- 最大撮影倍率 0.15倍
- 質量 1200g
- フィルター径φ82mm
- 最大径 約φ87.8mm×131mm
その他特徴
- 防塵防滴
- 撥水防汚コーティング
- 超音波モーターHSM
- スーパーマルチレイヤーコート
- マニュアルオーバーライドMO
-
【SIGMA 40mm F1.4 Art レビュー】キレとボケを備えた超巨大な単焦点。圧巻の写りをぜひファインダーを覗いて確認して欲しい!
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SIGMAの最新レンズ。実はSONYマウント版は既にレビューしています。
ファインダーをのぞいた瞬間にわかるそのレンズの良さ。大きさ・重さがやばいので、このサイズ感が我慢できるなら幸せになれるでしょう。
僕は手首が砕けるかと思ったよ。
こんな方におすすめ
- 40mmの画角が好き
- 写りとボケにはこだわりたい
- ダンベル代わりに筋トレしたい
TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F013)
特徴
- 発売 2015.9.29
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.29mm
- 最大撮影倍率 0.29倍
- 質量 540g
- フィルター径 67mm
- 最大径 約φ80.4mm×約91.7mm
その他特徴
- クラス最高の近接能力
- 超音波モーター「USD」
- 防汚コート
- eBAND / BBARコーティング
- 簡易防滴
- 光学式手ぶれ補正VC
-
TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDの作例・評判・特徴などレビュー!
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お手頃価格の単焦点。
個人的な偏見ですが、僕の大好きなPENTAX FA Limitedのような描写をします。開放では少々オールド感はありますが、古臭すぎるといった感じもなく、絞るとキッチリ。
こういう味のあるレンズ楽しいですよね。人気のあるレンズではないですが僕は大好きな描写です。
こんな方におすすめ
- 50mmだと少し狭いなと感じる
- いや、35mm・40mmは広い
- 管理人が薦めるなら使ってやらんこともない
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Art
特徴
- 発売 2018.5.25
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.40m
- 最大撮影倍率 0.179倍
- 質量 910g
- フィルター径φ77mm
- 最大径 約φ85.4mm×約125.9.0mm
その他特徴
- スーパーマルチレイヤーコート
- フローティングインナーフォーカス ・超音波モーターHSM
ご存知Artシリーズの初期の方のモデルです。このレンズと35mm F1.4からSIGMAの新しい歴史が始まったように思えます。
描写はカリッカリ。開放からかなり締まった描写をする印象。
こういうレンズのいいところはF値によって大きく描写が変わらないので、ボケの大きさや被写界深度の深さだけを意識して画作りができること。
シャッタースピードを稼ぎたいけど開放の描写がちょっと甘すぎる…なんて悩みはオールドレンズではよくあるんですがそんな心配は無用ですね。
こんな方におすすめ
- 50mmで最高の描写が欲しい
- 重い機材でも問題ない
- SIGMAが好きすぎてつらい
TOKINA opera 50mm F1.4 FF
特徴
- 発売 2018.10.26
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.4m
- 最大撮影倍率 0.18倍
- 質量 950g
- フィルター径φ72mm
- 最大径 約φ80mm×約107.5mm
その他特徴
- 新多層膜コーティング
- ELRコーティング
- 超音波モーター
- フルタイムマニュアルフォーカス
- 防塵防滴
Tokinaの自信作。この大きさから敬遠されがちですがとんでもない描写をするモンスターレンズ。
描写は先ほどのSIGMAと同じく最新レンズらしい、開放からキッチリ解像するタイプです。まぁこんだけ重ければちゃんと写らないと困るんですけど。
じゃあ何がSIGMAと違うかというと、防塵防滴やコーティングなど惜しみなく投入している点。ハードな使用環境まで考えているのでTokinaの隠れファンなので抑えときたいとこだなぁ。
こんな方におすすめ
- 50mmで最高のボケが欲しい
- 防塵防滴が必要
- 実はTokinaに期待している
まとめ 撮り手の個性を活かすレンズを
はっきり言って標準単焦点のオススメは全員一致することはほぼありません。
撮りたい被写体や状況によってかなり求める性能が違うからです。雨の日もキッチリ使いたいなら防塵防滴があったほうが安心ですし、人によって許容重量は違ってきますからね。
ぜひ、自分の感性に合うレンズを見つけてくださいね。
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