マイクロフォーサーズの「もう迷わない!」はこちらから
Panasonic LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S. H-HS043
スペック・ネット上の評判
仕様
- 発売 2015.4.23
- 絞り羽根 7枚 (円形虹彩絞り)
- 最短撮影距離 0.31m
- 最大撮影倍率 0.2倍(35mm判換算0.4倍相当)
- 質量 130g
- フィルター径 37mm
- 最大径 約φ55 × 約50mm
その他特徴
- インナーフォーカス
- 手ぶれ補正POWER O.I.S
参考サイト(作例・評判)
デジカメinfo
開放から非常にシャープなレンズ
オリンパス45mm F1.8 の比較レビューが掲載
価格以外ほとんど欠点のないレンズ
デジカメwatch
交換レンズレビュー
レンズテスト・レビュー(英文)
DXOMARK
LensTip
OpticalLimits(元photozone)
ePHOTOzine
IMAGING-RESOURCE
さて…実際手にしてみるとこのレンズ、思った以上に小さいです。F1.7の明るさでこの大きさ…すごい時代ですよね。安いレンズではないですが、すごい高いってわけでもない。35mm換算85mmといえば、ポートレートにぴったりの焦点距離。開放から全面シャープで、OLYMPUSの45mmよりも寄ることができます。さて、どんな写りでしょう??
レンズの特徴
開放では中心部から隅まで解放から十分な解像力です。不満に思うことはないでしょう。ボケは拡大してみると開放でも少々絞りの形が見えるような感じがしますので注意が必要です。が、ボケの質自体は悪くなく、大きな乱れは感じません。周辺光量落ちもそんなに気にならないでしょう。総じて開放から相当素晴らしい描写ですね。
絞ると中心部は解放からF2.0~4.0で最も解像力が高くなりますが、開放から十分な描写です。周辺部も開放から悪くなく、F4.0の時の全体の解像力の高さは驚きを隠せないレベル。焦点距離的にあまり絞るケースは多くはないとは思いますが…すげぇな、このレンズ。
フレア・ゴースト対策のコーティングは施されていないようですが、激しくコントラストの低下が見られるケースはあまりありませんでした。悪くないですね。
また、最短撮影距離は31cmです。この焦点距離でこれだけ寄れるのは大きなポイント。いざって時に寄れる、ピントが合う距離か広いってのは安心がありますよね。在のマイクロフォーサーズらしい、携帯性と描写の高さを両立したレンズです。残念ながらレンズ内蔵の手振れ補正は未チェックですが、使っていて不満はありませんでした。
AFは早いですが、若干のフォーカスシフトがあるようなので注意がいるかも。夜にピントが迷ったのですが、ボディ側の問題かなぁ。
まとめ
いやぁ…素直にいいレンズです。
当然ながら、室内で使うにはちょっと画角が狭いのですが、外に出るとあら不思議。丁度いい距離感でいい感じでボケてくれます。やっぱりポートレート用の画角と言われるだけのことがありますね。
ただ、個人的にこのレンズの一番のポイントは「最短撮影距離が短い」ことだと思っています。
描写力は他のレンズも同等に高いですが、解像力が高ければいいわけではないのがポートレート用のレンズの面白いところ。ボケの美しさ、なだらかさ、ピントが合いながらも程よく柔らかい描写は被写体の優しさをも表現します。
そういった意味では、ポートレート用だけ考えると、ボケの質などで一歩譲る部分があります。ですが、解像力が抜群のレンズなんですから焦点距離的にポートレート用と縛られることなく、「日常を切り取る」レンズとして使ってみるのがいいと思うんです。そしてその時にちょっと寄りたくなる時があったりします。背景をさらにぼかしたかったり、余計なものを写したくない時。ポートレートに特化したレンズには、こういった汎用性がないことが多いのですがこのレンズにはそれが出来ます。
ポートレートはもちろん、準マクロ的な使い方や日常を切り取る撮影。スナップがメインの方にはあまり馴染みがない画角かもしれませんが意外に面白いですよ。あれ?なんかいいの撮れた!って事あるかも。
小型ながら懐の深さを感じるレンズです。
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