SIGMAのMC-11というのは
ポイント
- SIGMA SA・CANON EFマウントのレンズ
- SONY Eマウントのボディ
- この2つの間にはさむアダプター
です。電気接点もありますのでオートフォーカス対応、Exif情報(レンズやF値・シャッタースピードなど)も残ります。
フルサイズ対応なのでもちろんAPS-CのSONYのカメラにも対応。ですので、α7シリーズだけでなくα6000やNEX5Rなどのカメラにも使えるわけですね。
ただ、あくまでもSIGMAのレンズに向けた製品であり、CANONやTAMRON・Tokinaなどのレンズに対応しているわけではありませんし制約あります。
が、EFマウントのCANONのレンズをSONYにつけることができる夢のようなアダプターであることは変わりありません。
現在CANONをお使いの方はこいつの出来栄え次第でSONYにマウント変更や追加購入を検討している方もいるでしょう。
悩み
- CANONやTAMRONのレンズの挙動は?
- SIGMAのレンズなら大丈夫?
- ぶっちゃけMC-11ってどう?
せっかくなので色々実験したいと思っています。
関連
SONY Eマウント(フルサイズ)の「まとめ」・「もう迷わない!」はこちらから
SIGMA マウントアダプター MC-11
スペック・ネット上の評判
外観
仕様
- 公式ページ
- 35mmフルサイズセンサー対応マウントアダプター
- SONY Eマウント(フルサイズ対応)
- 最大径x長さ 69.4×26mm
- 質量 125g
その他の特徴
- CANON EFマウントレンズ、またはSIGMA SAレンズをSONY Eマウントのカメラに取り付けることができます
ファームウェア・アップデート
公式アップデート詳細ページの2018.03.07、2018.09.010のアップデートで
対象のSGVレンズ装着時における、画面周辺部でのAFおよび「瞳AF」機能使用時のAF追随性の向上を図りました
と記載があり、ほぼすべてのSGVレンズ(最近のArt、Contemporary、Sportsのこと)が対象レンズとなりました。
最近使ってなかったので気にしてなかったんですが、SIGMAのアップデート頻度には頭が下がりますね。一応下に記しておきます。所有しているレンズ・もしくは狙ってるレンズはありますか?
リンクが張ってあるのは検証したレンズです。ちょっとずつ増えていく予定ですが、まぁ挙動としてはSIGMAのレンズならほぼ一緒でしょうね。
余力があれば結構運用に差が出そうなCANONのレンズやTAMRONなどのレンズも検証してみたい。
フルサイズ
単焦点
- SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art
- SIGMA 20mm F1.4 DG HSM | Art
- SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art
- SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art
- SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art
- SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art
- SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art
- SIGMA 500mm F4 DG OS HSM | Sports
- TAMRON SP 35mm F/1.8 Di VC USD
- TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USD
- CANON EF50mm F1.4 USM
ズーム
- SIGMA 12-24mm F4 DG HSM | Art
- SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art
- SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art
- SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art
- SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary
- SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM | Sports
- SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary
- SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports
APS-C
単焦点
ズーム
- SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary
- SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
- SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporary
- SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM | Contemporary
- SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art
MC-11とEFマウントレンズ使用時の挙動
MC-11 + 動作未確認レンズ
思いっきり非対応のTokina AT-X 24-70 F2.8 PRO FX(EFマウント)での使用。SIGMAの動作確認レンズ以外のレンズばAFが可能なアダプターくらいで考えていた方がいいかも?
- ファストハイブリッドAF可。
- 常にAF補助灯使用不可。(ちなみに純正レンズもAF-C時は使用できません)
- Exifデータ反映可。(なのでLightroomなどでレンズ補正は可)
- 瞳AFは作動しますが、画面隅ではピントが合わないケースがあります。
- 連射でのAF追従はLoのみ。Mid、Hi、Hi+使用時は1枚目のピント固定連写になります。(上位機種α9でも同様)
- ピントが大幅にずれているとピントが合うまで時間がかかることがある。
ってなかんじです。
一眼レフ用のレンズですので本来使うAFシステムは当然位相差AFです。コントラストAFしか使えないα7R、α7S、α7S IIでは使い物にならない可能性大です。要検証。
あ、あとレンズの絞りが開放測距になりますので、
プレビュー画面で被写界深度を確認しながらの撮影はできません、常に絞り開放の状態でモニターに表示されます。が、F11以降でも位相差AFによるピント合わせが可能です。(ファストハイブリッドAFはF11以降、コントラストAFのみになります)
2018.5.31追記
あれ…?SIGMAの対応レンズよりもAF速いケースがあるぞ…。
おそらく要因は非対応レンズが開放測距+位相差AFが使えるということ。つまりいくらF値を操作してもピント合わせの時に絞りが動かないんですね。シャッターをきる瞬間に絞りが動くのでプレビュー画面でボケ具合は確認できませんが、一眼レフ機で使われるレンズはほとんどこの方式を採用しています。作動音も静か。
対するSIGMA対応レンズは絞り込み測距+ファストハイブリッドAF。ピント合わせの時に絞りが動くのでボケ具合が確認できるのはいいことですが、カタカタと常に動作音がしますし、後述しますがAF-Sでは迷子になりやすい印象。
やっぱり一眼レフ用のレンズであることは間違いないですね。ミラーレスに対応した結果、AF性能は犠牲に。一眼レフ用のレンズは一眼レフの方式で使うのが一番ってことでしょうか。
MC-11 + 動作確認済SIGMA製レンズ
SIGMAの対応レンズ(New Product Line)であれば、装着するレンズごとのデータを搭載しているので
ポイント
- 位相差AFとコントラストAFを併用する「ファストハイブリッドAF」可能
- レンズ側の手ブレ補正も動作。ボディ内手ブレ補正機能を搭載したモデルでは、ボディ側とレンズ側を組み合わせた高度な手ブレ補正にも対応。
- 周辺光量・倍率色収差・歪曲収差等、補正機能に対応。
- Exifデータ反映。
- AF補助灯使用可!
ってな感じでほぼ純正FEレンズと似たような挙動。
アダプター使用時、補助灯使用不可とまでαの取説に書いていますからMC-11込みでSIGMAのEマウントレンズとしてボディが認識しているようですね。
純正のLA-EA3ですら制限あるのに…SIGMAすげぇ。あ、α9だとLA-EA3+Aマウントレンズでも高速連射ピント追従可能だったりします。(対応レンズのみですが)
とはいえ、純正と比べるとAF-Cの追従が抜けやすいですね。絞るとさらに抜けやすくなる。あとは連写でピントが1コマ目しかあいません。
ちなみにアップデート前は相当AFが使えなかったんですが、アップデートによりAFがかなり使いやすくなりました。
以前の記事ではほぼ使い物にならないくらいのことをかいていました。今よりずっと使いづらく、本当にダメッダメでした。
公式アップデート詳細ページの最新版に必ず更新してから使うようにしてくださいね。
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SIGMA MC-11をアップデートしない状態でつかうとこうなります。
続きを見る
アップデートを経てAF-Sでも中央から隅までまぁまぁの速さでピントが合います。ちなみにAF-Cだと結構な速さでピントが合います。
そう、なぜかAF-Cの方がピントが合うまでのストレスが格段に少ないです。日頃AF-Cを使わなくてAF-Sのピント合掌速度に不満がある方は試してみてください。
純正より劣っているのはこれくらいかなぁ。あ、あと動作音がうるさい。これはMC-11ではなくSIGMAレンズの問題です。常にカタカタ言いながらピント合わせをするので音声を同時録音する動画は致命的かも?
総じて、連写追従秒3コマと遅いのは子供撮り専門の僕には致命的なのですが、風景や意思疎通のできるモデルさんのポートレートなどには実用性がかなりあがってきたように思えます。
2019.6.28追記
連射はHI+まで追従可なのか?
公式情報にはありませんが追従できるという方とできないと言う方があちこちいらっしゃるようで検証してみました。
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【SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art レビュー】これは…最高の35mm単焦点かも?広角単焦点レンズの作例・評判・特徴などレビュー!
続きを見る
まとめ 癖が掴めれば相棒になれる
CANONマウントしかないレンズはたくさんありますからミラーレスで使えるのは魅力的ですよね。
ただ、CANON EFマウントレンズ資産が多い方でMC-11頼りでSONYへマウント移行を検討されている方はご注意を。
特に連写・AF廻り・作動音で純正と同じレベルを期待してはいけないので。また、レンズによってかなり挙動が異なるようですので一度買う前に自分のレンズを試してみるのをオススメします。
風景などのシチュエーションなら不満も出にくいはず、適材適所で使いたいですね。
逆に僕のように連写追従やAF精度にかなり重きを置いているならネイティブEマウントのSIGMAレンズ、もしくはSONY純正レンズを使うことを強くお勧めします。
2019.2.11追記
CANON、
SONY推しだけど他のメーカーはどうなの?という疑問ももっとも。
でも、僕の経済力では絶対にできない比較…。
なんて思っていたら、こちらの雑誌に実際のAF精度や画質・操作性などきっちりまとめて載ってました。
- CAPA4月号… CANON EOS RP・Nikonj Z6・SONY α7 III の比較
- CAPA5月号… Panasonic LUMIX S1R・CANON EOS R・Nikon Z7・SONY α7R IIIの比較
他メーカーとじっくり比較されたい方はぜひ読んでみてください。
さて、僕はと言うと
実際に奥さんにEOS RPをプレゼントしましたが、ぶっちゃけ瞳AFはSONYの方が今のところ優秀。
続きを見る
【CANON EOS RP レビュー】SONY使いの僕がCANONの軽量フルサイズミラーレス一眼を買ったわけ!
Mark IIや上位機種に期待しつつ、Panasonicにも超期待…とか思いつつこんな記事書いてます。今回LUMIX S1 / S1Rは多分買いません。
続きを見る
フルサイズミラーレス一眼LUMIX S1 / S1Rは予約しません。子供撮影メインでSONY α7 IIIとPanasonic G9 PRO持ちの僕がオススメしない理由。
まぁ、僕が言いたいのはSONYに大満足しているということ。
α7 IIIの神アップデートも配信されています。動物対応瞳AFには感動ですよ。タイムラプスまで使えるようになりましたし…それに伴い設定(主にカスタムボタン周り)も見直しております。なお、α9はこのアップデートでリアルタイムトレッキングやカスタムダイヤルの柔軟性などの性能が数ランク上に上がったため品薄が続いているようです…おそるべし。
ドッグランや動物園・モータースポーツなど、動体撮影メインの会場でSONYのミラーレスを見かけることが増えそうですね!!
新品のソニー製品はどこで買う?
中古は一点モノなので出会ったらそこで買うしかありません。
その点、新品ならどこでも買えますよね。なるべく安く手に入る店舗を選びたいところですが、SONYのレンズ・ボディの新品を買うならソニーストアが断然おすすめです。
というのも、メーカーから直接買うと高いイメージがありますが
ポイント
- 初めての登録なら10%OFFクーポン
- 使い続けていると感謝クーポン
- 株主の方は株主優待権
- 定期的に配信されるお買い物券
が使えます。
意外と最安値付近で買えたりすることもあるので、実はそこまで割高になりません。さらに分割払いや残価クレジットに対応しているので月々の負担をなるべく少なくすることもできます。僕自身、α7 III購入時に残価クレジットを使わせてもらいましたが非常に助かってます。
さらに、ソニーストアを選ぶうえで大事なのがソニーの業界最高の手厚い保証制度です。
それが、水没・破損までカバーする長期保証(ワイド)。
ソニーの機材を買うときにはこの保証に必ず入ります。この長期保証(ワイド)は
ポイント
- 三脚がぶっ倒れて海に水没しても
- レンズ交換で手が滑って砕け散っても
- レンズの中に埃やチリが入っても
無料で修理してくれます。大事に扱っててもレンズ内にゴミが入ることはよくありますからね。
そして極めつけのαあんしんプログラム。ユーザー単位で加入する仕組みなんですが、経由して購入するすべてのレンズにこの長期保証(ワイド)が適応可能という超太っ腹な内容。
つまりソニーストアで買うレンズはすべてこの長期保証(ワイド)の対象となります。
結果として、僕のα7 IIIとα6400は長期保証(ワイド)に、ソニーストアで購入した純正レンズはすべてαあんしんプログラムによる長期保証(ワイド)に守られています。
あ、もしかして延長保証なら近くの量販店でも入れると思っている方いませんか?
ポイント
メーカー保証や量販店の延長保証はユーザーの過失による破損は保証対象外
なんです。フルサイズのレンズはかなり高価なものが多いですから修理代に怯えて使いたくない…SONYの保険なら安心感が全然違いますよ。
SONYのレンズ・ボディの新品を買うならソニーストアが断然おすすめです。
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