各社からフルサイズミラーレスが発売され、まさに戦国時代。
2019年3月、CANONからようやく手にしやすいフルサイズミラーレスが発売されました。
それがCANON EOS RPです。
買うつもり全くなかったのに限定5000台とかいうもんだから買っちゃったじゃんゴールドのEOS RP。
値段も大きさも色んな人にオススメしやすくなってますが、EOS RPって
はてな
- 使い勝手っていいの?
- 性能的にはどう?
- ぶっちゃけオススメできる?
なんて疑問がある方の参考になれば。
結局発売日に買っており、かれこれ1年ほど使い込んできたので
ポイント
- CANON EOS RPの外観や性能
- 使い勝手・おすすめポイント
- 使ってみてわかった弱点
などを紹介。どんどん追記していくので長い目で読んでくださいね。
一言でまとめると凄くいいカメラ!今や妻のメインカメラとして君臨しています。
2019.10.16追記
レンズは結局35mm F1.8 MACROつけっぱなしに落ち着きました。EFレンズも色々使いましたが、やはりアダプター無しの方が安心できます。何より35mm F1.8でマクロレンズという神レンズ。他社には無い素晴らしいレンズです。EOS Rシステムを使うなら必携かと。
ただ一つ注意しておきたいのは、EOS RPはとても気に入っていますがAFの追従具合や高感度の許容範囲、連写速度などは正直個人の感覚や使用環境にによるところが大きいということ。我が家の使用機材が全員にベストな機材ってことは無いでしょうし。
そこで便利なのが機材のレンタル。僕も契約中のCAMERA RENTは数あるレンタル会社の中でも
ポイント
- 月額制なので期限が無い
- 豊富な機材ラインナップ
- 良心的な金額設定
という特徴があります。良心的な値段で無期限レンタルできるので在庫確認のうえ、ぜひ実際に使ってみてくださいね。
CANON EOS RPの外観や操作感
いやぁ…小さい。こんなに小さい。
装着しているのはEF-Rアダプターと撒き餌レンズのEF50mm F1.8 STMですね。横に並んだのはカバー有のIPhone 6Sです。コンパクトさが伝わるかなぁ?あんまり小型だと小指が足りなくてグリップがよくないのですが、エスクテンショングリップを装着すれば
この通り。小指がぴったり収まるバッチリのホールド性。(これくらい良くできたSONYの純正グリップ早く出してくれ)
このグリップ良くできてます。三脚穴は同軸上にありますから取り付けていても不具合・違和感がありません。素敵。。
バリアングルモニターは当然閉じることもできます。ゴールド感半端ない(笑
sony α7 IIIと比べると?
外観
ほぼ同条件のSONY α7 III(RRSプレート+SIGMA MC-11)を並べてみました。
大きさはほんの少しSONYの方が大きくなりました。軍艦部が飛び出してますからしょうがないです。
重量
899gは結構ずっしり。
やはりRPは軽かった!!200g弱軽いのは結構違いますよ。
RPの良い点・気にいった点
セイフティシフト・ISOオートの低速限界
セイフティシフトとはkissシリーズなどの入門機には入っていない機能ですが、
- 真っ黒になりそうなとき
- 真っ白になりそうなとき
に自動で設定を調整してくれる機能です。上級者にはあまり必要なさそうですが、とにかく余裕がないとき・急ぎで撮るときに自動でカメラが助けてくれる素敵仕様!
ISOオート時の低速限界は子供撮影で最高に使える機能です。今ではこの機能なしのカメラ使いたくないくらい。
低速限界を詳しく知りたい方はこちら。
-
ISO AUTO低速限界は人物の撮影が100倍楽になる!失敗写真を少なくする使い方・設定を紹介!
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圧倒的な軽さ
荷物が増えてしょうがない子育ての親御さん、なるべく装備を軽くしたいバイク乗り、重さが疲労に直結する登山家など、アクティブに動く方にはこの軽さはかなりの武器になるはずです。
CANONの色が出る
いや、CANONだしその通りなんですけど(笑
やっぱりCANONの色に慣れている方は多いはず。思った色の写真が出来上がるって大事ですよね。ぶっちゃけSONYより撮って出しJPEGの色はCANONの方が好み。自然で素敵。そう、
CANONの色が出るミラーレスでお値段がお安い
買った理由はこれです。
レンズキットの選び方・おすすめレンズ
-
【CANON RF35mm F1.8 MACRO IS STM レビュー】間違いなく神レンズ!RFマウント機を持っているならぜひ使って欲しい。
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本当にいいレンズです。フルサイズ対応の35mm F1.8というスペックで、0.17mまで寄れて最大撮影倍率0.5倍なんて他メーカーにはありません。
最近ではこのレンズを使いたいがためにRPを持ち出している妻の姿ばかり見ます。
あと高倍率ズームもあります。
-
【CANON RF24-240mm F4-6.3 IS USM レビュー】RFマウントの高倍率ズーム!便利ズームと単焦点あればもう何もいらないかも。
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我が家はこの2本あれば満足ですね。明るい望遠レンズとか今後必要になるかな?
RPの悪い点・気になる点
かなりバッテリーの持ちが悪い。
LP-E17というバッテリーを使っていますが、対応カメラは
ポイント
- EOS RP
- EOS 9000D
- EOS 8000D
- EOS Kiss X9i/X9
- EOS Kiss X8i
- EOS M3
- EOS M5
- EOS M6
となっていますので、上記カメラをすでに持っている方はバッテリーの使い回しが可能です。
EVFで瞳AFのサーボとか使ってると結構がっつり減りますね。
数時間撮影+設定変更でカシャカシャしてると朝満充電したバッテリーが空っぽになりました。予備バッテリーは必須。なんなら3つくらい欲しいかも。
EOS Rと比べて機能が少ない
まぁ価格帯が違いますから…
ポイント
- EOS RPはフォーカスガイド使用不可
- マルチファンクションバーがRPは非搭載
- 連写性能が劣る(サーボ時 EOS R 5コマ/秒・EOS RP 4コマ/秒)
- 電源OFF時EOS Rはシャッターが閉まるのでゴミがセンサーに付きにくい
- EOS RPは電子先幕シャッターのみ
- RPはシャッター速度の限界が早い(後述)
- バッテリー容量が違う
などなど。気になる方は使いたい方はEOS Rを使うしかありません。電源OFF時シャッターが閉まるのはSONYも欲しいぞ。
ボケ具合を確認しながら撮影不可
以前ミラーレスは「ほぼ見た通りに撮影できる」というメリットがある、と紹介しましたがこれができない。
上の画像はSONYですが、アダプターを使った特殊な状況です。F22なのにボケボケですよね。
F値を変えてもファインダーの被写界深度が変わりません。
ほぼ一眼レフと同じ挙動です。常にピントが合っていない部分はボケています。日頃ミラーレス一眼やスマホのカメラを使い慣れている人には慣れが必要かもしれません。逆に今まで一眼レフだった方にはなんの違和感もないと思われます。
RFレンズならできるのかな…?
2019.3.17追記
確認したところEOS RやRFレンズも出来ない模様。CANONとしては膨大なEFレンズ資産の性能を活かすための仕様のようです。まぁ一眼レフから移行しても違和感が無いということで見送られたのかも?賢明な判断かと。
実際撮れた写真はこちら。見えた画像と撮れた画像が違うってのがわかっていただけるでしょうか?
シャッタースピード上限1/4000
EOS Rは1/8000ですが、EOS Rは1/4000です。一段分シャッター速度の上限が遅くなっています。
夕暮れとか太陽方向に向かってカメラを向けたり、晴天の屋外なんかではレンズを開放で撮れないかなぁ、という感じ。実際使ってみたら結構上限に引っかかってた感じがします。
頭の片隅においておかないと真っ白な写真ばっかりになってしまうかもしれません。注意が必要ですので屋外の露出オーバー対策はしといた方が良さそうです。
拡張ISO感度のISO50で対応できれば…といったところですが、NDフィルターも持っていくと安心できそう。
僕は52-67mmのステップアップリングを使って既に持ってた67mmのNDフィルターを使えるようにしています。
NDフィルターを買う時はなるべく大きなフィルター径を買っておけば、ステップアップリングで小さなレンズに取り付けられるので覚えておいておくといいですよ。
2020.8.8追記
可変NDフィルターを買い替えました。他のレンズにも使う都合で72mmをチョイス。上のK&Fよりお高いですがかなり安定して使える印象です。初めての方はK&F、こだわりたい人はKANIを選ぶといいんじゃないかな。どちらもコスパいいですよ。
瞳AF+SURBO AFは…
SONYと比べるとまだまだ。そりゃもうまだまだ。レンズの性能によるところもあると思うのでいろんなレンズで試していきたいと思います。
子供撮影において最高の機種は今もまだSONYな気がします。
でも…僕は動き回る幼稚園児を撮るような使い方ですから…小学生以上の子供、もしくは普通にポートレートなら全然問題ない精度だと思いますよ。むしろ今まで一眼レフで人を撮ってきた人なら「うひゃーっ!」って感動できるはず。
2019.12.21追記
CANON最新一眼レフのほうが簡単に撮れるのかも??という疑問が頭から離れないのでEOS 90Dを使ってみました。…僕はRPのほうが使いやすかったです。一眼レフには戻れないことを実感したのでした。
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【CANON EOS 90D レビュー】最新一眼レフが僕に向いてなかった理由。
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マウントアダプターの制限
CANON純正EFレンズはほぼ問題ないようです。
が、tamronの名レンズSP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F004)通称タムキューでAFは作動せず、マニュアルフォーカスでのピント合わせとなりました。タムキューの新型であるSP90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)では公式ページにて問題がないことが記載されています。
また、撒き餌レンズEF 50mm F1.8 STMをEOS 80Dにつけて比較してみましたが、若干80Dの方がAFが早い感じが…。EFレンズを使って結構シビアなピント合わせをする場合、一眼レフにつけた方が信頼性はありそうな感じがしますね。
やっぱりアダプター無の状態と比べるとEFレンズの性能をフルに発揮できていないという感じはうけます。いずれ増えるRFレンズに期待するならRFマウント機を買うべきだと思いますが
今持ってるEFレンズが使えるからRPに移行しよう!!
というのは短絡的かも。ミラーレスにこだわらないのであればEOS 6Dとか買った方がいい可能性もあります。安くなってきたもんね。
ライバル機との比較まとめ
SONY α7 III / α6400 / α6600と比較
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子供用撮影カメラとしてどちらが優れているか。
高感度はα7 IIIとEOS RPは同程度です。どちらもISO3000くらいまで十分な画質かと。さすが新型のフルサイズ、超優秀。APS-Cのα6400はISO1500くらいが限界です。
ただ、ぶっちゃけるとAF性能に関してはSONYの方がまだまだ上ですね。
パッとカメラを向けた時の認識速度、AFの追従具合など歯が立ちません。特にリアルタイムトラッキングが便利すぎるのでSONYのα7 III以降のフルサイズやAPS-Cのα6600 / α6400から移行すると結構不満かも。
連写もRPは全然なのでそこらへん大事にする人にとっては致命的でしょう。
とはいえ、ある程度コミュニケーションが撮れるモデルさんや、相当激しい動き出なければ十分追従できるはず。
妻はAFに不満もなさそうだし、連写とかもしないのでRPで十分のようです。
CANON EOS M6 Mark IIと比較
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ファインダーが好きなのでファインダーの無いCANON EOS M6 Mark IIは僕の好みではありませんでした。
ふと気を抜いてファインダー覗こうとしたときに凹む。
でもスペック的にはとても優秀で3000万画素超えてるのは普通にすごい、というか羨ましい時もあります。
CANON EOS 90D
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レフ機は大きさ・重さだけでなく、ファインダーとライブビュー時の違いなども含めてあまり好みではありませんでした。
慣れの問題だと思いますが、一眼レフの光学ファインダーが特に見やすいと僕は感じてませんので多分一眼レフ使う事はもうない、という結論に至りました。
これも3000万画素を超えたAPS-Cだったりします。
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ニコンからとても質感の良いカメラが出たなー!という感じです。
正直価格帯がかなり違う(2倍くらい違う)ので比較するのもどうかなーと思いますがZ50のコスパの良さ、すごく感じますね。
ISO感度はRP、AF性能に関しては似たようなレベル。ただ、レンズのラインナップの少なさは如何ともしがたく、Z50の真価がわかるのはまだ先なんじゃないかと。
手軽な単焦点はよ。
特に個人的にはダブルズームレンズは好きではなく、高倍率ズームがないとやってられません。予想の斜め上の動きをする子供達相手にレンズ交換する余裕など無いのです。
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僕の昔の相棒OM-D E-M5シリーズ。当然期待して最新機種を待っていましたが、残念ながらあまりお勧めできません。
AF性能はRPよりも遥か格下。瞳AF + 追従連写を多用するような使い方は無理です。
ほとんどピントが合わない失敗写真を量産することとなりました。
結果として、OLYMPUSはフラッグシップ機でなければ子供撮影に向かない結果となったのですが、さすがに価格帯が変わってしまうので比較してもなぁ…。
昔はこの性能で十分満足できたはずなんですがね。
OLYMPUS E-M1 Mark II / Mark IIIと比較
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と、いうわけでOLYMPUSのフラッグシップE-M1も比較してます。
AF性能に関してはRPとOM-D E-M1 Mark IIIはほぼ似たような感じ。いや、多分OM-Dの方がちょい上かも。PROレンズ装着しているのでレンズの性能差が大きいかもしれませんが。
なによりレンズラインナップはマイクロフォーサーズ。爆速AFのPROレンズと味のあるLEICAレンズの幅広いラインナップが非常に強力。安いし。
まぁ、機能満載・高価格帯のE-M1 Mark III。シンプルなRPとは反対側にいるようなカメラなので比較する人はすくないんじゃないかな。
使いこなせず持て余す可能性も大なので、レビューを読んでいただけると自分に向いてるのかどうかわかるかもしれません。
まとめ フルサイズミラーレスが身近に
先ほども登場した、コントロールリングマウントアダプターと撒き餌レンズEF 50mm F1.8 STMを装着。とても取り回しがいいです。
EOS RPですが、
ポイント
- CANONのミラーレスを使いたい
- CANONのフルサイズを使いたい
つまりこういうことです(笑)当たり前のことを…って感じですがそれが大事なんですよ。
機能・性能的にはまだまだ発展途上という感じはしますが、他社ミラーレスに移行したけどやっぱりCANONの色がいいなぁという声は結構多く聞くんです。CANONは色の出し方が上手。
2020.2.28追記
妻のメイン機として活躍しております。正直RPは勢いで買ったのですぐ売っちゃうかな…とか思ってたんですがRF35mm F1.8のおかげでRPの地位が驚くほどで向上しました。いいレンズって大事ですなぁ。
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