マイクロフォーサーズで42.5mm~45mmというとフルサイズで85mm~90mmのレンズを使った時と同じ画角になります。
だいたいポートレート(モデル撮影)は85mm~150mmくらいの遠目の焦点距離のレンズを選ぶようで、どれを選ぶかは好みです。
ですが、フルサイズ等に比べるとぼかすことが得意ではないマイクロフォーサーズの中望遠レンズ。これもまた悩ましいレンズが揃っていますので
ポイント
- フルサイズ(35mm判)換算85mm-150mm
- マイクロフォーサーズ42.5mm-75mm
- 中望遠単焦点
を調べてみます!
ポートレートといえばボケの美しさ。背景(アウトフォーカス部分)をぼかすことで被写体、つまりモデルさんにより視線を集中させることで一層被写体が引き立つレンズを選びたいとこですね。
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僕のポートレート・人物撮影に対する考え方は下記ページのコメント欄、杉原さんへの返信で書いています。「レンズの選び方がわからない!」「何が違うのかわからない!」という悩みがある方は、少し難しいですが読んでもらえるといいかも。
正直とりあえず買ってみても損しないのがこちら。
安くて超優秀。このレンズで満足できないなら、何が満足できないのかをきちんと把握してから次の本命レンズを買うといいと思います。
次点でこちら。
少々画角が使いづらいですが圧倒的なボケの量と解像感。ぜひ一度ファインダーを覗いて欲しいですね。
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新品・中古価格(評価)一覧
基本的に焦点距離順、F値が小さい順に並んでいます。画角が広い順、明るい順ってことです。(新製品は後ろある場合があります)
ポイント
当ページの価格・評価はAmazon価格が相場とずれている場合や、評価(記入2017.10.19)が更新されていることがあるので確認をお願いします。
42.5mm / 45mm中望遠単焦点
56mm~75mm中望遠単焦点
中望遠マニュアルフォーカスレンズ
今回もMFレンズで(動き回る)子供の撮影は難しい!
ということでマニュアルフォーカスレンズは除外します。VoightLander NOKTON 42.5mm F0.95なんていう凄いレンズも存在するので本当は残したいんですが…やはり焦点距離がそこそこあって、MFは1才~2才児にはまだ厳しいです。
もう少し大きくなって、ポーズでもとれるようになったらマニュアルでもまったく問題ないんでしょうけど。
ボディとレンズのメーカー相性
「マイクロフォーサーズ」というマウント規格で統一されているので、このページのレンズは全てメーカー問わず「マイクロフォーサーズ」のボディに装着できます。つまり、
- パナソニックボディ + 他社レンズ
- オリンパスボディ + 他社レンズ
というのが可能なわけです。ボディとレンズ同メーカーで揃えなくてもいいの?という疑問、わきませんか?こちらで詳しく解説しています。
シビアな使い方するならメーカー揃えたほうがいいですが、ぶっちゃけそんなに気にしなくていいと思います。
少なくとも僕はOLYMPUS OM-D E-M5 IIを使っているときにパナソニックのレンズに不満はなかったし、Panasonic G9 PROの現在もオリンパスのレンズだから困る、とは感じてません。
メーカー違いは気にせず、気に入ったレンズを選んで大丈夫ですよ。
レンズ選びのポイント
予算と焦点距離をきっちり決めてスパッと決めてしまいましょう!
「ポートレート」用のレンズであることが決まっていますので、比較的選択肢は少ないです。
焦点距離の幅が広いので、先にズームレンズで42.5mmから75mmまで使って見て、「この距離が好きだな」という距離を決めておいた方がいいでしょうね。あと、被写体によっては最短撮影距離が気になってくるかも。
特徴・違い・おすすめポイント
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
仕様
- 発売日 2017.11.24
- 絞り羽根 9枚 (円形絞り)
- 最短撮影距離 0.5m
- 最大撮影倍率 0.1倍
(35mm判換 0.2倍相当) - 質量 410g
- フィルター径 62mm
- 最大径 約φ70 × 84.9mm
その他特徴
- 防塵・防滴・耐低温
- MSC機構インナーフォーカス
- L-Fnボタン
- マニュアルフォーカスクラッチ機構
- Z Coatin Nano
オリンパスのポートレート用単焦点PROレンズが満を辞してついに登場。F1.2とF値が小さくなったことで被写界深度がかなり浅くなり、ポートレートに最適なボケを手に入れました。さらに絞り解放の時にはわざと収差を残してボケを美しくしていますので徹底したボケの美しさへのこだわりを感じますね。かつてのMinoltaもそんなことしていました。作例を見てると、もう「マイクロフォーサーズはボケない」とは言えなくなってきましたね。価格はLEICA 42.5mmを考えると特に高いとは思いませんが…やっぱり高いです。が、金額と重さ以外に死角なし。防塵防滴でこれだけ機能が付いていますからいろんなところで撮影できそうです。あぁ…また欲しいレンズが増えた(笑
実機を触ってきましたがとても良かったです。AFも爆速でした。
こんな方におすすめ
- ボケにこだわったポートレートを撮りたい
- 重さ・大きさは気にならない
- 結局高いレンズが気になる
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
仕様
- 発売日 2011.9.9
- 絞り羽根 7枚 (円形絞り)
- 最短撮影距離 0.5m
- 最大撮影倍率 0.11倍(35mm判換算最大撮影倍率 0.22倍相当)
- 質量 116g
- フィルター径 37mm
- 最大径 約φ56 × 46mm
その他特徴
- ZEROコーティング
- MSC機構
マイクロフォーサーズで最初の単焦点でオススメは?という問いの答えに必ずといってもいいくらい登場するレンズ。
価格は十分安いにも関わらず、その写りはあちこちで大絶賛。「ママのためのポートレートレンズ」とOLYMPUSは紹介していますが、さらに懐は深い印象。ボケが美しく、中級者も持っていて損はないはず。「持っていないことが損」なんて言われるレンズのようです。最短撮影距離は0.5m。あまり寄れませんね。ライバルにはちょっと劣る部分かもしれません。
実は過去に所有しておりましたが手放しました。あの頃は何も知らなかったのですぐに手放してしまいましたが、今だったら良さに気付けそう。
こんな方におすすめ
- とりあえず単焦点を使ってみたい
- 子供から離れて背景をボカしたい
- 安くていいレンズが欲しい
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
仕様
- 発売日 2012.10.5
- 絞り羽根 7枚 (円形絞り)
- 最短撮影距離 0.19m
- 最大撮影倍率 1.0倍
(35mm判換算最大撮影倍率 2.0倍相当) - 質量 185g
- フィルター径 46mm
- 最大径 約φ56 × 82mm
その他特徴
- 防塵・防滴
- ZEROコーティング
- MSC機構・インナーフォーカス
- スポットフレアーを除去
- フォーカスリミットスイッチ
換算120mmになる中望遠マクロ。
かつてフォーサーズの神レンズ「ZUIKO 50mmF2.0 MACRO」というすごいレンズがあったんですが、これをも凌ぐすごいマクロレンズが発売された!と絶賛されている方もいらっしゃるくらい良いレンズ。隅々まできっちりしっかり写りますね。これくらいの焦点距離になるとF2.8だろうが十分ボケてくる印象。近づけばさらにボケます。ピントが合う範囲を制限できる「フォーカスリミットスイッチ」はマクロ撮影にはとても助かる機能。最短撮影距離は0.19m。さすがマクロレンズ!
こんな方におすすめ
- 中望遠はマクロもスナップも使う
- 防塵防滴が欲しい
- オリンパスのマクロが好き
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8
仕様
- 発売日 2012.7.6
- 絞り羽根 9枚 (円形絞り)
- 最短撮影距離 0.84m
- 最大撮影倍率 0.1倍
(35mm判換算最大撮影倍率 0.2倍相当) - 質量 305g
- フィルター径 58mm
- 最大径 約φ64 × 69mm
その他特徴
- ZEROコーティング
- MSC機構・インナーフォーカス
大口径レンズの決定版。
ファインダーを覗けばわかるその凄まじさ。その解像力は半端なく、マイクロフォーサーズで1,2位を争うほど。もちろん評価は大絶賛。このレンズを悪くいっているレビューはほぼ見かけません。口径食も少なく、この性能でこのお値段はバーゲンプライスであります。ただ、75mm(換算150mm)は人をポートレートで撮るには少し遠い印象で、猫や犬・小鳥あたりを撮るには最高だと思う。最短撮影距離は0.84m。75mmであることを考えるとまぁまぁ、といったところでしょうか。
こんな方におすすめ
- コスパ最高の単焦点が好き
- 小鳥や犬、猫など撮るのが好き
- オリンパスの本気を知りたい
Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2 ASPH. / POWER O.I.S.
仕様
- 発売日 2014.2.13
- 絞り羽根 9枚 (円形虹彩絞り)
- 最短撮影距離 0.5m
- 最大撮影倍率 0.1倍
(35mm判換 0.2倍相当) - 質量 425g
- フィルター径 67mm
- 最大径 約φ74 × 76.8mm
その他特徴
- インナーフォーカス
- 240fps駆動の高速・高精度コントラストAFに対応
- 手ぶれ補正システムDual I.S.2対応
- 光学手ぶれ補正POWER O.I.S.
- POWER O.I.S.スイッチ
- 絞りリング
- ナノサーフェスコーティング
マイクロフォーサーズレンズの王者。
パナソニックのカタログにはこれでもかってくらい登場する。おぉ、すげぇな、と思ったポートレートの写真はほぼこのレンズで撮られていた、いつの日か必ず買いたいレンズ。最短撮影距離は0.5m。あまり寄れませんね。というか、そんな使い方はこのレンズでは多分考えて作られてないんでしょう。
こんな方におすすめ
- ほとんど寄ることはない
- ポートレートの最高峰を使いたい
- ライカが好き
Panasonic LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S.
仕様
- 発売 2015.4.23
- 絞り羽根 7枚 (円形虹彩絞り)
- 最短撮影距離 0.31m
- 最大撮影倍率 0.2倍(35mm判換算0.4倍相当)
- 質量 130g
- フィルター径 37mm
- 最大径 約φ55 × 約50mm
その他特徴
- インナーフォーカス
- 手ぶれ補正POWER O.I.S
こちらもお求めやすい価格のポートレートレンズ。
LEICAに手が出せないけれど同じ焦点距離でコツは掴める。開放から全面的にシャープなところはM.ZUIKO 45mmよりも一枚上手。ボケは45mmの方が上手かも?くらい。最短撮影距離は0.31m。超優秀。M.ZUIKO 45mmと迷っている方は撮影距離で決めてもいいかも?
こんな方におすすめ
- コスパのいい単焦点が好き
- 少し狭目のスナップが好き
- 寄って撮りたい
実際に使ったレビューはこちら
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【Panasonic LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. レビュー】OM-D E-M5 Mark IIで使ってみた!作例・評判・特徴
続きを見る
Panasonic LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.
仕様
- 発売日 2009.10.23
- 絞り羽根 7枚 (円形虹彩絞り)
- 最短撮影距離
FULL:0.15m~ / LIMIT:0.5m~ - 最大撮影倍率 1.0倍
(35mm判換 2.0倍相当) - 質量 225g
- フィルター径 46mm
- 最大径 約φ63 × 62.5mm
その他特徴
- インナーフォーカス
- 手ぶれ補正システムDual I.S.対応
- 光学手ぶれ補正MEGA O.I.S.
- フォーカススイッチ
Lumix Gシリーズ対応の初のマクロレンズ。
画角はタムキューなどでお馴染みの90mmマクロになる。最短撮影距離は0.15m。さすがマクロレンズ!手ぶれ補正のon/offに加え、フォーカススイッチを搭載。「0.15m〜無限遠」と「0.5m〜無限遠」の切替できるので、ポートレートの際は「0.5m〜無限遠」の方にしておけば合焦スピードが早くなる。高性能なマクロレンズなので歪曲もほぼ完璧。
が、発表は2009年。悪いわけではないのだけれど少し割高な印象かな、と。LEICAの名前がついていると期待も大きくなるだけに難しいところですなぁ。せめてマクロレンズらしく距離目盛とフォーカスリングの手応えあたりは欲しかったかも!
こんな方におすすめ
- とにかく寄りたい
- ポートレートもマクロも撮る
- ライカが好き
SIGMA 60mm F2.8 DN Art
仕様
- 発売日 2013.5.17
- 絞り羽根 7枚 円形絞り
- 最短撮影距離 0.5m
- 最大撮影倍率 0.13倍(35mm判換算 0.26倍相当)
- 質量 190g
- フィルター径 46mm
- 最大径 約φ60.8 × 55.5mm
その他特徴
- リニアAFモーター
- スーパーマルチレイヤーコート
恐ろしく安いのに恐ろしく映る。どうなってんですかSIGMAさん。
最短撮影距離は0.5m。60mmにしては結構寄れる部類かも?とは思うけれど「マクロ並みに寄れたらなぁ」と思ってしまうくらい、いい写りをすると大絶賛。地味なスペックですがf値を欲張らなかったからこそ、この絶大な評価を生み出したんだなぁ、と思います。この値段なら騙されたと思って買ってしまっても損しないかも…笑。
こんな方におすすめ
- レンズの明るさは必要ない
- 身軽な中望遠レンズが欲しい
- シグマArtレンズが好き
まとめ
ポートレートという、やりたいことが決まっているからこそ悩ましいレンズが揃っています。個人的には安いレンズで構わないのでとりあえず買うのがいいんじゃないかと(笑
例えば、値段的に手頃なM.ZUIKO 45mmF1.8を買ってみて、満足的ないなら、「何に満足できないのか」をしっかり自分の中で確定させてから本命レンズを選ぶという感じです!
- もっと寄りたいのか
- もっとボカしたいのか
- 画角を変えたいのか
あたりでしょうか。
写りは大絶賛されているM.ZUIKO 45mm F1.8で満足できない、ってこともあんまりなさそうですけど!まぁ、一本で全てをこなせる、という画角ではないですから、満足できる一本を選びたいものですね!
僕はこのレンズを買いました
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【Panasonic LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. レビュー】OM-D E-M5 Mark IIで使ってみた!作例・評判・特徴
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