FUJIFILMは唯一僕がこれまで手を出してこなかったミラーレス一眼です。
その理由はひとつ。展示機で試したAFが物凄く遅かったから。子供を撮影するうえで致命的ともいえるほどにピントが合わないし、追従しない。
異次元の瞳AFをSONYで体感してから長らく興味が湧かなかったのですが…なんと発売前にも関わらずX-T4を予約、発売日に購入しました。
いったいどんな心変わりがあったのか…。
と、いうわけで
ポイント
- 僕がX-T4を予約購入した理由
- X-T4の使える機能・性能
- 実際に使ってみたX-T4の弱点
をご紹介したいと思います。
レンズは大好きな便利ズームXF 18-135mm F3.5-5.6を同時に購入。
まだ使い始めて数日ですのでどんどん追記していきますね。
2020.5.31追記
とにかくエモい。
フジの色作り、ここに極まれり。クラシックネガ劇場、開幕。
クラシックネガ撮って出し。
関連
FUJIFILM Xマウントの「もう迷わない!」はこちらから
FUJIFILM X-T4を買った理由
X-T4の進化ポイント
まず最初にFUJIの公式動画を。
お気づきでしょうか?なんとプロモーション動画なのにスペックについてほぼ触れられていません。さーっと右下に出てくるだけ。他社風にすると
ポイント
- 高性能の顔認識・瞳AF
- 最高連写速度15コマ/秒
- 最大6.5段分の手振れ補正
そんな文言を書きたくなるんですが…FUJIFILM X-T4の画を見てくれよ!どうよ?すげーよくない??
そんなふうに感じますね。スペックなんかいいに決まってんだからとにかく出てくる画を見てくださいよ、と。とはいえ、画質がいいだけに実践的なスペックも気になります。
驚くほど性能の上がった瞳AF
始めにお伝えした通り、AF性能に不満があってこれまでFUJIFILMには手を出してきませんでした。
自由に、縦横無尽に走りまくる子供達を撮るには一番向いていないメーカーだと思ってましたから。事実X-T2をちょっと使ったことあるんですが、1-2分使っただけであ、無理。って感じましたからね。
さて、前置きが長くなりました。X-T4のAF性能ですが抜群に進化しています。
まずAFが最速0.02秒まで速くなりました。最速ってのが若干ひっかかりますがレンズとの相性とかもありますからまぁ気にしないでおきましょう。この辺は後述しております。
ま、カメラ全体としてみるとAF性能に関しては上には上がいますけどね。
現状最強の耐高感度性能
うん、室内で高倍率ズームの割には良く写ってるなぁ。
F5.6くらいのはずだけど…これ設定どうなってん…えっ!!?
ISO3200っ!!!!
これまで使ってきたAPS-C機の中で最強です。文句無し。多少劣化は感じますが、ISO2000を超える感度でここまで写るAPS-Cのカメラはそう多くはないはず。
大体のAPS-CはISO1600程度が限界です。正直大画面では見てらんないレベル。
フルサイズのα7 IIIやEOS RPにだって高感度耐性はそんなに負けてない気がします。フジはISO感度上がっても結構写るとは聞いていましたがまさかここまでとは。
正直このISO感度の性能だけでも買い!くらいには感動しました。
使い勝手の良い設定
このカメラにはシャッターが3種類あります。これ、どれもメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット | |
メカシャッター | 安定している | 超高速では使用できない |
電子先幕シャッター | ラグが減る・ブレの低減 | 高速域以上でボケが欠ける |
電子シャッター | 超高速が使える・無音 | コンニャク現象・バルブ撮影、ストロボ同期制限有・フリッカー露出ムラ |
ざっくり書くとこんな感じ。コンニャク現象(ローリング歪み)とは電子シャッター使用時のセンサーの読み出し速度の差で画像が歪んでしまう現象。
ゴルフクラブがありえない曲がり方してます。
RX100IV(DSC-RX100M4)やSONY α9にはアンチディストーションシャッター、OM-D E-M1 Mark IIIなどはかなり影響が少なくなるようにセッティングしてありますね。
さて、万能なシャッターはありませんが、このX-T4こんな設定ができます。
つまり、シャッターの得意な速度域をいいとこ取り!という非常に理にかなった設定。
ポイント
- 低速域ではブレ・ラグの少ない電子先幕シャッター(EF)
- 中速〜高速域では安定したメカシャッター(MS)
- 超高速域では電子シャッター(ES)
ちゃんと調べきれてませんが、おそらくこんな設定できるのX-T4だけなんじゃないかな。僕は感動しましたよ、この設定。
ちなみに、シャッタースピードがオートで変わるAモード(絞り優先)だけの機能ですのでご注意を。
動画と静止画、両方へのこだわり
今回最も気に入っているのがこの機能。
右手人差し指で簡単に撮影モード、つまりSTILL(静止画)⇄MOVIE(動画)の切替ができます。
動画を撮りだすと、写真と撮り方が全然違うんだなとびっくりします。例えばシャッタースピード。静止画中心で子供を撮影するならISO感度低速限界をSS1/250に設定。
ですが動画ではSS1/30〜1/120くらいで撮影します。フレームレートの2倍のSSで撮影するのが定番。
α6400のように別で録画ボタンがあるのも便利でいいですが、XT-4のように上部の物理ダイヤルでパパッと設定を変えるのも楽しいうえに慣れるとかなり速くできます。
そう、フィルムカメラのカチャカチャ感大好き(笑)
実用的な話をすると、物理的に確認できるので電源をいれなくても上から見れば設定が確認できるのも良いですね。
こういった操作性を踏襲しているのもフジの魅力です。
2020.7.12追記
「動画専用操作モード」という設定ができるのですが、これをONにすると動画モードにした瞬間にあらかじめ設定しておいた値になります。つまり24fpsでSS1/50に設定できるので即録画可能。便利すぎかよ…ってかSS1/48あるの気が利きすぎ。もうFUJIが好きすぎてつらい。
動画撮影時の構成
現在の動画撮影中の状態です。
見ての通り重いですがF1.8の明るさでズームできるのは超便利。室内であれば敵無しと言えるほど抜群な描写。
写真なら問題ないのですが、AF時にかなりカタカタと駆動音がするので環境音まで拾いたいなら動画としてはちょっと微妙。
MFでピント合わせ、後でBGMを当てる、ピンマイク(ラベリアマイク)での使用、音声別撮りなど考えているなら高性能な動画用レンズといえます。ブリージング(ピント移動時の画角の変化)も少ないですよ。
絞りリングのある使い勝手の良いマウントアダプター。とはいえクリック音を消せないので動画撮影中に絞りを変更するのはあまりオススメしません。社外アクセサリーですが今のところ不満は感じてない優秀なやつ。
クラシックネガ劇場
遊具によしよしするおみし。天使か。
家に着いたときに撮っただけ。
あえてピント外しました。頭の中の思い出ってこんな感じよね。
物憂げな4歳児。
祖父母の家の夏休み…的な。
何かに必死な母と子。
仲良く遊んでね。
まとめ エモい。
ふーどふぁいたー。
ピントが外れててもブレブレでもなんか楽しくなるクラシックネガ。僕が小さいころの写真って結構こんな写真ばっかりです。
そんな写真でもいいじゃない。写真ってそんなもんでしょ?
なんでもかんでもクラシックネガで撮ればいいってわけでもありませんが、このクラシックネガを現在使えるのはコンデジのX100V、レンズ交換式ではX-PRO3、そしてX-T4だけです。
結構な暴れん坊ですが大好き。ぜひ使ってみて欲しいですね。
おすすめのアクセサリ
カメラと一緒に買っておいてた方がいいものを紹介しておきますね。
- データ保存用のSDカード(4K動画対応)
- 傷や汚れから液晶を守る保護シート
- ボディの傷防止のケース
- 持ってて安心な予備バッテリー+充電器
- レンズを傷や汚れから守るプロテクター
- 使いこなし本・マニュアル
いろんなメーカーから色々出てますが、僕のオススメはこんな感じです。
SDカード
X-T4は4K動画が撮れるのですがSDカードの選び方を間違えるとと撮れません。
もちろんこのSDカードは大丈夫。今まで64Gをメインで使用していましたが、X-T4はデュアルスロットルなので動画用に128Gを追加購入しました。
2020.6.7追記
大好きなフィルムシミュレーション。JPEGにしか適応されませんが、実はRAWで保存しておけば撮影後に好きなものを選べます。
ベルビアがいいかな、いやクラッシクネガいいな、おっ、エテルナブリーチバイパスがいい味でてる!
みたいなのはRAWでしかできません(厳密にはカメラの撮って出しと色は異なりますが)。なのでこのカメラに関してはRAW+JPEGが良さそうですよ。ぜひ容量の大きなSDカード用意してくださいね。
バッテリー・充電器
カメラはバッテリーが空っぽの状態で発送されます。
なので家に到着したらまず充電しなければいけません。新品のカメラが届いたのに数時間使えない…という僕みたいに悲しい目にあいます。
予備バッテリーはどうせ必要なので充電してボディを待ちましょう。
液晶保護フィルム・シート
液晶の傷は売るときに査定に響きます。最大20%ほど減額されることもあるようです…。
首からかけてる時のファスナー、ボタンやベルトなど気を抜くと傷の原因になります。こだわりがなければ保護シートを装着しておいたほうがいいかと。
新品の一番綺麗な状態のときに装着してあげてくださいね。
レンズプロテクター
高倍率ズームレンズ用
僕はキャップは家においてプロテクターだけつけて外出します。つまり必需品。
キャップ外してポケットに入れるような時間でシャッターチャンスを逃したくないですからね。
比較してわかったX-T4の弱点・欠点
基本的にはかなり満足していますが、使ってみてちょっと残念な点もあります。
完全無欠のカメラなど存在しませんが、他のメーカーのボディとか使ってみると意外に気になったりするんですよね。
これもどんどん追記していきます。
連続30分上限の動画撮影時間
※FUJIFILM X-T4 公式ページ 主な仕様より引用※
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!
X-T4は動画30分の制限…実はα6400は30分の動画撮影時間制限がありません。結構つらいポイントですね。
僕みたいな趣味でかるーく撮影する人間はいいですが、ブライダルや撮影会など仕事で参加する場合、結構長めのyoutubeとか撮りたい方は致命的かもしれません。
最強とは言えないAF性能
この写真、ボケてますよね。
ボケてますよね…泣
地面の感じからすると後ろピンです。
SONYやOLYMPUSなら少なくともどちらかの顔にはピントは合います。二人の顔にバッチリ合うかどうかはF値で被写界深度をきっちり合わせられるかどうかの話。
後のライバル機との比較で書いてますがAF最高峰とは言えません。
ま、適当にカメラ向けてバッチリ顔にピントが合いまくるSONYとOLYMPUSが変態すぎるとも言えますが。(褒めてますよ)
ついでに言うとレンズラインナップも少々不満です。
OLYMPUSの爆速PROレンズとか見てるとAFに不安のあるレンズが多すぎる。おそらく描写力に力を入れているんでしょうが…。
発表・発売が5年以上前とかザラですもんね。
例えば35mm F1.4など全群繰り出し式のピント合わせレンズ。さすがにボディ性能に追いついていけないです。写りはレジェンドクラスなのに…惜しい。
F2のレンズ達は高速AFが望めるようですが人物撮影ならF1.4・F1.2を使いたいってのが本音でしょう…つらい。
今後レンズの性能を検証予定。
レンズひとこと所感(現在5本・随時更新)
フジノンレンズ XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR
レンズ側の速度は大丈夫な気がする。けど合わない時はマジで合わないのでボディのAF性能の限界か。でも便利だから手放せない高倍率ズーム。罪やで。
フジノンレンズ XF56mmF1.2 R
遅すぎる。動く子供たちに全くついていけない。位相差AFが対応していないAPDタイプはさらに遅い予感。でもめっちゃ写りは好み。マジで好き。でもAFが使えないほど遅い。つらい。
2020.6.7追記
最近ようやく外で使えるようになり、公園などで使用しています。AFが遅い遅いと思っていましたが、屋外で光量が十分だと意外になんとかなります。ただ、近づくとやはり追いきれない部分もあるので注意が必要かと。
僕が慣れてきたりなどあるかもしれませんが…つまり、これはいいレンズだっ!
フジノンレンズ XF16-55mmF2.8 R LM WR
さすが大三元。SONY / OLYMPUS級には遥かに及ばないまでも実用的なAF速度かと。理不尽な動きをする子供や動きのかなり速いスポーツなど厳しいけど、意思疎通できるモデルさんとかなら大丈夫なはず。ってかこれで満足できないならフジは辞めといた方がいい…。
フジノンレンズ XF23mmF2 R WR
防塵・防滴とハイスピードAFの23mm。確かに魅力的でAFも最速なんだけど、レンズがかっこ悪いので気分が乗らない。(使ってる人ごめんなさい)
フードつけたらカッコ良くなるかな…?
なりませんでした。
フジノンレンズ XF23mmF1.4 R
う…美しい…。防塵防滴でもないし、AFは準高速といった感じ。でもいいの。レンズがカッコ良くてF1.4だから。
しれっとMFマクロモード(0.28mまで寄れる)があるとはいえ、AF時の最短が長い(0.6m)のが惜しい。たまにピントが合わずに後ろに下がることがあるのはご愛敬。
個人的には35mmの画角が最も汎用性が高い上に使いやすく、X-T4に装着すべきベストレンズとなりました。
まとめ 単焦点楽しい
XF23mmF1.4 Rはフードあってもなくてもカッコ良い。ちょっと野暮ったい気もするけどこれはこれで好き。
大三元なぞプロが使ってりゃいい。あたしゃFUJIを楽しみたい。ってなスタンスなので
- 23mm F1.4
- 56mm F1.2 R
- 18-135mm(非常用)
の3本でX-T4のレンズ探しの旅は終わっていいんじゃなかろうか。単焦点は標準1本にするか、広角+中望遠の2本にするかはお好みで。ペンタ時代(5年前)から僕はこの組み合わせが好きなのです。
参考
これまではボディ側の性能が足りてなかったのでレンズ側に求めるAF性能はほどほどで良かったのかもしれませんが、X-T4は中上位クラスのAF性能。
今後のレンズのバージョンアップに期待したい…。
公式ページにレンズの駆動モーターと特徴について紹介されています。高速と言われているF2レンズは遅い部類のステッピングモーター。よくわからん。実際に検証するしかないな、こりゃ。
シャッターの遊びの多さ
半押しになるまでの距離がやたら長い。シャッターきれるまで10動かすとしたら、1~8まで遊び、9で半押し、10でレリーズ。
グーっと押さないと半押しにならない。
気を抜いてピント合わせをしようとすると出来てなかったりする…まぁ慣れなんでしょうけど、こんなに深い理由がよくわからん。
フジってこんなもん?
ライバル機との比較まとめ
SONY α7 III / α6400 / α6600と比較
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子供用撮影カメラとしてどちらが優れているか。
ぶっちゃけるとAF性能に関してはSONYの方がまだまだ上ですね。パッとカメラを向けた時の認識速度、AFの追従具合など最新のX-T4ですら全く歯が立ちません。
特にリアルタイムトラッキングが便利すぎるのでSONYのα7 III以降のフルサイズやAPS-Cのα6600 / α6400から移行すると結構不満かも。
でもま、X-T4高いし。最新・高性能なレンズが多く発表されているSONY Eマウントのレンズラインナップでα7 IIIには全く歯が立たず、コスパで考えるとα6400の圧勝。
さらに新型のα6600 / α6100もα6400と比較しましたが、α6400の高性能+コスパの良さを改めて実感。
- 高価なα6600を買うよりα6400に単焦点レンズを追加したほうがいい。
- 安価なα6100はα6400から省かれた機能が多いのでお勧めできない。
という結論。新型が発売されてもα6400の魅力は全く色褪せません。
CANON EOS M6 Mark IIと比較
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【CANON EOS M6 Mark II レビュー】家族のための最強ミラーレス!?他社競合と比較して使いながら考えてみました。
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ファインダーが好きなのでファインダーの無いCANON EOS M6 Mark IIは僕の好みではありませんでした。
ふと気を抜いてファインダー覗こうとしたときに凹む。
でもスペック的にはとても優秀で3000万画素超えてるのは普通にすごい、というか羨ましい時もあります。
CANON EOS 90Dと比較
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【CANON EOS 90D レビュー】最新一眼レフが僕に向いてなかった理由。
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レフ機は大きさ・重さだけでなく、ファインダーとライブビュー時の違いなども含めてあまり好みではありませんでした。
慣れの問題だと思いますが、一眼レフの光学ファインダーが特に見やすいと僕は感じてませんので多分一眼レフ使う事はもうない、という結論に至りました。
これも3000万画素を超えたAPS-Cだったりします。
Nikon Z50と比較
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【Nikon Z50 レビュー】SONYを愛用する僕も感じるカメラとしての心地よさ。APS-Cミラーレス入門機の決定版か。
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ニコンからとても質感の良いカメラが出たなー!という感じです。
正直価格帯がかなり違う(2倍くらい違う)ので比較するのもどうかなーと思いますがZ50のコスパの良さ、すごく感じますね。
ISO感度はX-T4、AF性能に関してはZ50がいい感じがします。ただ、レンズのラインナップの少なさは如何ともしがたく、Z50の真価がわかるのはまだ先なんじゃないかと。
手軽な単焦点はよ。
特に個人的にはダブルズームレンズは好きではなく、高倍率ズームがないとやってられません。予想の斜め上の動きをする子供達相手にレンズ交換する余裕など無いのです。
OLYMPUS E-M5 Mark IIIと比較
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【OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III レビュー】SONY愛用中の僕には不満が残るAF精度。子供を撮るには力不足かも。
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僕の昔の相棒OM-D E-M5シリーズ。当然期待して最新機種を待っていましたが、残念ながらあまりお勧めできません。
AF性能はX-T4よりも遥か格下。瞳AF + 追従連写を多用するような使い方は無理です。ほとんどピントが合わない失敗写真を量産することとなりました。ストレスしかたまらん。
結果として、OLYMPUSはフラッグシップ機でなければ子供撮影に向かない結果となったのですが、さすがに価格帯が変わってしまうので比較してもなぁ…。
昔はこの性能で十分満足できたはずなんですがね。
OLYMPUS E-M1 Mark II / Mark IIIと比較
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【OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III レビュー】E-M1 Mark IIと比較。違いも分かりづらく、どっちも使いやすそうに見えるけど…?
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と、いうわけでOLYMPUSのフラッグシップE-M1も比較してます。
AF性能に関してはX-T4とOM-D E-M1 Mark IIIではOM-Dの方が上。PROレンズ装着しているのでレンズの性能差が大きいかもしれませんが。
どちらにしてもさすがフラッグシップといったレベルの高いカメラです。AF性能目当てだと正直旧型のE-M1 Mark IIも下位機種E-M5 Mark IIIも使う気にならないくらいの差があります。
ISO感度はX-T4ですね。フルサイズ以外で高感度性能でX-T4に勝てる機種いないんじゃないか?
かなりの差があるレンズラインナップはマイクロフォーサーズが圧倒的に有利。爆速AFのPROレンズと味のあるLEICAレンズの幅広いラインナップが非常に心強い。
フジは設計古めのレンズが多いので太刀打ちできんぜよ。
ただし、機能満載・高価格帯のE-M1 Mark III。高機能すぎて使いこなせず持て余す可能性も大なので、レビューを読んでいただけると自分に向いてるのかどうかわかるかもしれません。
CANON EOS RPと比較
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EOS RPはフルサイズ、X-T4はAPS-Cです。
それなのに高感度耐性は同程度。すごいぞX-T4!
X-T4は15コマ/秒、RPは連写は5コマ/秒なのでまったく相手になりませんが、AF性能に関してはRPの方が若干優秀かなぁ。いやレンズの性能かなぁ。
なんにせよRPでAF不満に思ったことあんま無いんだよなぁ。ちなみに、僕の妻のように
ポイント
- 凝った機能は使わない
- 単焦点メイン
- 連写もしない
そんな細かいこと考えずに単焦点メインでスナップ・ポートレートだけ、とかならEOS RPすごくいいですよ。妻の愛機ですから。
まとめ 良いカメラだけど同価格帯のライバルが強い
やっぱりねー、20万超えるくらいの値段って非常にムズカシイ。
SONY α7 IIIやOLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIIというトンデモAFの化物達と同じ価格帯だし、少しランクを下げてSONY α6400 / α6600やNikon Z50、CANON EOS RPあたりなら本体と単焦点まで予算内。
両手を上げてオススメとはいえないかなぁ。やっぱりAFがなぁ…。
それでもX-T4…という方はやはりフジの色・描写に心を奪われた人ですね。
クラシックネガや新機能のエテルナブリーチバイパス。とにかく目を引き、心に残るエモい写真にしやすいFUJI FILMの色造り。
そしてそこに手振れ補正やAF性能、バリアングルモニターの採用、120fpsを始めとした動画撮影の大幅強化など、前機種X-T3から比べて進化した確かな恩恵は十分にあるといえます。
動体へのAF以外は最強。そんな富士フィルム。玄人向けと言ってもいいかも。フジのAF性能に泣かされてきた人は最新機種を追い続けていくのが幸せへの近道だな、こりゃ。
風景やスナップメインなら超満足できるはずですし、AF諦めてオールドレンズとか手を出すのもありかも。ボディ内手振れ補正は優秀だしきっと楽しめるはず。
なんにせよ、てきとーに構えてテキトーに連写…なんてできるカメラではございません。そんな都合の良いカメラではないです。
きちんと被写体と向き合って気持ちを込めてシャッターをきる。そんな当たり前のことを思い出させてくれるカメラ。
カメラの性能に頼りきった撮影ばかりの僕に最も必要なものかもしれません。
2020.5.31追記
いやでもAFが…(以下無限ループ
というループを終わらせるほどの力を持つフィルムシミュレーション…ってかクラシックネガはすべてを捨ててでも使いたくなる魔力がある。
SONYの匠の道具的な立ち位置とは真逆の位置にいるような趣味の究極FUJIFILM。高性能ミラーレスに撮らされてるような感覚を最近感じてたので楽しくてしょうがないです。
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