カメラを持って街に出かけ、下準備などせずにその時・その瞬間を撮影する。
旅行に行って、見たこともない市場の活気なんかを撮影するのはスナップ写真として王道。スナップ撮影って楽しいですよね。
人に焦点を当てる場合もあれば、風景全体を表現したい時も。僕が娘を撮ってるのもポートレートでもあり、スナップでもあるって感じです。
もちろん単焦点である必要はありませんが広角の単焦点で撮るイメージです。ズームレンズだとズームできる分、構えた瞬間に撮るって感じにならないんですよ。
良くも悪くも画角を変えずに見たまま、感じたままに撮る。カメラの醍醐味です。
ポイント
- フルサイズで24mm〜40mmの画角
- マイクロフォーサーズ12mm~20mm
- 広角単焦点レンズ
今回の気になるレンズは広角レンズです。
もちろんスナップ写真だけでなく、広角マクロや風景、建造物、ポートレートなど使い道は人によって様々。画角が広いだけに被写体・表現方法はとても種類がありますね!
そんな僕が購入した広角単焦点はこちら。最初の料理の写真もこのレンズで撮った写真です。
大きさも程よく質感も素晴らしい。そしてLEICAらしい味のある写り…僕の主力レンズの一本です。
次点でこちら。まさかのコンデジ!?
このコンデジ、レンズ自体はズームレンズですが、
- 24mm F1.7
- 28mm F2.0
- 35mm F2.3
が使えると思うとめちゃくちゃ楽しくなりませんか?センサーサイズもマイクロフォーサーズとほぼ同等。2代目なので性能も大幅に強化されてます。
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レンズ選びの方
数は多くはないですが、レンズを比較する前に自分が好きな画角を先に考えておきましょう。
広ければ広いだけ「大は小を兼ねる」つまり、トリミングでなんとかなるかなと考えがちですが、あまりに自分のイメージと違うと「なんか違う」といって、せっかくの表現をボツにしてしまうケースがあります。スナップを中心にしたレンズ選びですから、パッと撮って、いい感じ!というところにもっていきたいとこです。
「どーしても焦点距離を決められない」とか「F値開放でとることはほとんどない」という方は広角~標準域のズームレンズにする手もあります。別ページをご覧ください。
ちなみに、参考程度ではありますが、
ポイント
- スマホ・iphone系はだいたい28mm
- フィルムカメラの写ルンですは32mm
です。このあたりがスナップとして手軽に撮れる焦点距離(画角)なのかな、と思いますが好みなので参考にしてください。
個人的には24mmって超広角に分類したいくらいなんですがみなさんはどう思ってるのかな…?
僕の場合、FA31 AL Limitedの画角に慣れているので携帯性に優れた単焦点(焦点距離30mmくらい)で考えています。
販売価格・評価で選ぶ
基本的に焦点距離順、F値が小さい順に並んでいます。画角が広い順、明るい順ってことです。
注意
当ページの価格・評価はAmazon価格が相場とずれている場合(特に生産終了品)や、評価(記入2017.12.23)が更新されていることがあるので必ず確認をお願いします。
12mm~14mm
15mm~17mm
18mm~20mm
比較しないレンズ達
ラインナップとしてはこのあたりでしょうか。
スナップレンズでMFっていうのもちょっと難しい気がしますが、ある程度慣れてる方はパンフォーカスでバシバシ撮れちゃうんでしょうね。
まぁ僕は結構寄ったりすることも多いので今回は割愛。いつの日か比較するかもしれませんが、多分別ページになると思います。
それから超広角レンズは別記事で書いております。せっかくだから超広角〜広角を一本にしたいならこちらをどうぞ。
スペック・特徴で選ぶ
Panasonic LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.
特徴
- 発売日 2018.1.26
- 絞り羽根 9枚(円形虹彩絞り)
- 最短撮影距離 0.2m
- 最大撮影倍率 0.1倍(35mm判換算 0.2倍相当)
- 質量 335g
- フィルター径 62mm
- 最大径 φ70 x 70mm
その他特徴
- 240fps駆動の高速・高精度コントラストAF
- 絞りリング搭載
- 防塵・防滴
- AF・MF切替スイッチ
ライカの単焦点レンズの決定版、とも言えるべき超高性能レンズ。
隅の画質が悪く見えるのは仕方のないこと。良すぎるんです、中央が。中央の解像力が半端じゃないんです。小さなF値に作りの良さ、防塵防滴、十分な解像力。弱点は価格だけです。えぇ、価格だけです。
なお、パナソニック・LEICAの単焦点に搭載されている絞りリングですが、オリンパスボディでは残念ながら動作しません。この「動作しない」というのは、「レンズ側がどの絞り値になっていても、ボディ側で設定した絞り値が優先される」という意味。
つまり、もともとレンズの絞りを動かさない人にはあまり問題ありません。そういう意味では絞りリングが勝手に動いてしまってもボディ側の絞り値になりますので、誤作動防止というメリットもあります。
今気づきましたが、15mm、25mmのSUMMILUXに使われているナノサーフェスコーティングがされていないようです。それでも逆光での性能低下はほとんど無いようなので、おそらく構成レンズの素の性能が素晴らしいんでしょうね。お見事。
こんな方におすすめ
- 広めの画角が好き
- 星を撮りたい
- LEICAが好き
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0
特徴
- 発売日 2014.9.20
- 絞り羽根 7枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.2m
- 最大撮影倍率 0.08倍(35mm判換算 0.16倍相当)
- 質量 130g
- フィルター径 46mm
- 最大径 φ56 x 43mm
その他特徴
- ZEROコーティング
- スナップショットフォーカス機構
- MSC機構
質感・描写力・操作感・機動力どれを取っても文句なし。
昔友達に貸してもらったことがありますが、12mmの画角がそんなに得意じゃない方にもぜひ使っていただきたい、柔らかさもシャープさも兼ね備えている素晴らしいレンズです。
スナップショットフォーカス機構という、手前にフォーカスリングをスライドさせるとピントが合う距離目盛が使えるようになるのもポイント。 ただ、厳密に「マニュアルフォーカスになる」わけではないので気をつけてください。
どちらかというとそれはPROレンズに搭載されているMFクラッチ機構の方で、こちらは「パンフォーカス狙いの指標」といった感じ。細かなピント調整に使えるわけではないので注意。
ZEROコーティングも施されており、苦手な分野はほぼないんじゃないか…?最短撮影距離は0.2m。もう少し寄れたらなぁ、と思ったらもう少し寄れたという不思議なことがありました。こんなこともあるんですね。あ、あと、値段がお高い。
こんな方におすすめ
- かなり広めの画角が好き
- パンフォーカスで撮ることが多い
- F2.8より明るく撮れないと困る
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO
特徴
- 発売日 2018.1.26
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.2m
- 最大撮影倍率 0.15倍(35mm判換算 0.3倍相当)
- 質量 390g
- フィルター径 62mm
- 最大径 φ68.2 x 87mm
その他特徴
- Z Coating Nano
- スナップショットフォーカス機構
- MSC機構(ステッピングモーター)
- 防塵・防滴・耐低温
- L-Fnボタン
ついにPROレンズの広角レンズが発表されました。
他のPROレンズと同様、充実の機能満載なのはもう紹介する必要はないでしょう。広角レンズながら最短撮影距離がかなり短く(最短0.2mってレンズがこの大きさだとほぼレンズの目の前です)設計されているため、ボケの描写にもかなり力を入れている模様。
広角レンズでここまでボケ質に気合が入ったレンズは珍しく思います。マイクロフォーサーズの特徴であるAF範囲・スピード、隅の描写も開放F1.2でも問題ない性能で、抜かりなく仕上げてきた感じです。
重さと値段しか弱点が見つからないPROレンズ群。オリンパスは本気っすよ。まじで。
こんな方におすすめ
- 広角でF1.2の明るさが欲しい
- なるべく寄れるレンズがいい
- 大きさ・重さは気にならない
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
仕様
- 発売日 2014.9.20
- 絞り羽根 7枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.25m
- 最大撮影倍率 0.08倍(35mm判換算 0.16倍相当)
- 質量 120g
- フィルター径 46mm
- 最大径 φ57.5 x 35.5mm
その他特徴
- ZEROコーティング
- スナップショットフォーカス機構
- MSC機構
M.ZUIKOのF1.8シリーズの中では唯一ちょっと古臭い描写をするレンズ。
もちろんいい意味です。色収差の残し方が「味のある」感じを生み出している模様。これは個人的に好きなPENTAXのFA Limitedと似たような傾向。
ボケも美しいし、なんかいい感じに仕上がるけれど、パープルフリンジや色かぶりが容赦なく発生します。
ですので、今時の「開放からカリカリシャープなレンズ」を求めている人には向いていないかな。こちらもスナップショットフォーカス機構搭載。使い方には上の12mmと同様にご注意を。どこか寂しげな風景を伝えたくなることありませんか?
画質ではなく雰囲気を伝える。なんとなくノスタルジックな気分を出したい時には良さそうです。
こんな方におすすめ
- そんなに広くない画角が好き
- カリカリよりもふんわりが好き
- 気軽にスナップ撮影をしたい
Panasonic LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.
特徴
- 発売日 2014.10.23
- 絞り羽根 7枚(円形虹彩絞り)
- 最短撮影距離 0.18m
- 最大撮影倍率 0.1倍(35mm判換算 0.2倍相当)
- 質量 55g
- フィルター径 46mm
- 最大径 φ55.5 x 20.5mm
その他特徴
- 別売のコンバージョンレンズ使用可(ワイドコンバージョンレンズ DMW-GWC1 / マクロコンバージョンレンズ DMW-GWC1 /フィッシュアイコンバージョンレンズ DMW-GFC1)
パッとしないスペックかと思いきや、侮ることなかれ。
写りはとてもシャープで、何よりこの大きさ!厚さ2cmくらいしかないとても手軽なパンケーキレンズに仕上がってます。
重さも超軽量(なんと55gしかない!)な上、焦点距離が28mmなのでスマホと同じような感覚で撮影できるのでお散歩スナップ用には最適かと。ちなみに旧型との違いはデザインのみなので見た目で選んで良さそうです。
これまたカバンに入れても邪魔にならないので値段もかなりお安いのでぜひ試して見ては?
コンバージョンレンズキットと組み合わせることでいろんな使い方ができるようですが、使い勝手やら質感やらがなんだかあまり良くなさそう?
こんな方におすすめ
- なるべく軽く・おしゃれに使いたい
- コンバージョンレンズに興味がある
- 気軽にスナップ撮影をしたい
Panasonic LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.
特徴
- 発売 2014.5.15
- マイクロフォーサーズマウント
- 絞り羽根 7枚 円形虹彩絞り
- 最短撮影距離 0.2m
- 最大撮影倍率 0.1倍(35mm判換算0.2倍相当)
- 質量 115g
- フィルター径φ46mm
- 最大径 約φ57.5 × 36mm
その他特徴
- ナノサーフェスコーティング
- 240fps駆動の高速・高精度コントラストAFに対応
評判・印象
ライカのスナップレンズ。どこか雰囲気が出るという謎の特徴は健在。
カリッカリのシャープさ、というのはありませんが、味わいのある描写といいますか、いい感じに仕上がります。前述のとおり、30mmという画角は大好きで、大きな建物でも路地裏でも距離を変えると不思議と画になる素敵な画角です。
色乗りのよさ、ボケの美しさ。数値にすることは難しいのですが、使ってみればわかるこの感覚。個人的にはこのレンズが最も気になってます。だってLEICAだもん。LEICAの12mmのところにも書きましたが、絞りリングの使い方にはご注意を。
実際に使ってみた!
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【Panasonic LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH. レビュー】作例・評判・特徴など
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まずは30mmという画角が大好き。広すぎず狭すぎずで僕にはちょうどいいです。良くも悪くも25mmにくらべると少しあっさりした色味のような感じがするような?しないような?ボケがきれいなのでついつい寄りすぎちゃいます(笑)
こんな方におすすめ
- 30mmの画角が好き
- LEICAが好き
- なるべく気軽に撮りたい
Panasonic LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.
仕様
- 発売日 2013.7.11
- 絞り羽根 7枚(円形虹彩絞り)
- 最短撮影距離 0.2m
- 最大撮影倍率 0.13倍(35mm判換算 0.25倍相当)
- 質量 87g
- フィルター径 46mm
- 最大径 φ63 × 25.5mm
その他特徴
- パンケーキスタイル
評判・印象
言わずと知れた名レンズ。
持ち運びしやすいパンケーキレンズで明るい!というマクロフォーサーズにぴったりなレンズです。価格がお手頃なのにとんでもない描写をすることで愛用者も多いようです。 PENやGM系のコンパクトな機種には必携かもしれません。
何よりも手に入れなければならないって評価する人もいるようです。ちょっと広めの画角はスナップ写真に使いやすいので25mmと悩む人は多いそうな。というか、昔持ってましたが、とても良かったです、ホント。
AF速度と作動音は多少マイナスだけど、逆にいうとそれくらいしか気になることがないという。旧型と比べると、デザインと軽量化(100g→87g)しているだけなので、光学的には変更は無いようです。87gは軽いですなぁ。
大事なことを書き忘れていました。写真撮影時コンティニュアスAFは対応していませんのでAF-Cを多用する方はお気を付けください。
実際に使ってみた!
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ホントに小さい。コンデジか!?くらい。でも寄れるし、写るし、明るいし!というかなり素敵なレンズ。AF追従して撮りまくるような使い方はできませんが、スナップが好きな方・とにかく軽い機材がいい方はぜひ一度手にしてほしいです。
こんな方におすすめ
- 50mmより若干広めの画角が好き
- AFスピードは気にならない
- なるべく気軽に撮りたい
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F1.4 PRO(21.11.3発売)
特徴
- 発売日 2021.11.4
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.25m
- 最大撮影倍率 0.11倍(35mm判換算 0.22倍相当)
- 質量 247g
- フィルター径 58mm
- 最大径 φ63.4 x 61.7mm
その他特徴
- ZERO コーティング
- フッ素コーティンング
- 防塵・防滴・耐低温
- L-Fnボタン
こんな方におすすめ
- 25mmはちょっと狭い
- 画質やボケ感はこだわりたい
- なるべく明るいレンズがいい
SIGMA 16mm F1.4 DC DN Contemporary
特徴
- 発売 2017.11.22
- マイクロフォーサーズマウント
- 絞り羽根 9枚 (円形絞り)
- 最短撮影距離 0.25m
- 最大撮影倍率 0.1倍(35mm判換算0.2倍相当)
- 質量 405g
- フィルター径φ67mm
- 最大径 約φ72.2 × 92.3mm
その他特徴
- 簡易防塵防滴
- スーパーマルチレイヤーコート
- インナーフォーカス
評判・印象
SIGMAの最新レンズ。
大きさ・重さともに12-40F2.8PROと似通ったスペックという単焦点の中ではかなり大きい方ですが、F1.4はこのレンズ最大のポイント。広角レンズでF1.7より明るくなると一気に値段があがってしまう傾向がありますが、かなりお手頃な価格に抑えてありますよね。それでも値段の割に大変良く写ることはさすが。Artではありませんが、デジタル補正をうまくつかいながらコスパに優れたレンズに仕上がっています。
実際に使ってみた!
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決して小さいレンズではありませんが、35mm判換算32mmなのでスマホと同じ感覚で超高画質で撮れます。もちろんF1.4なので暗いところ・ボカしたい時にはとんでもなく頼りになります。ライカとならんで現在のメインレンズです。
こんな方におすすめ
- F1.4の広角レンズが必要
- 重さは気にならない
- シグマLOVE
SIGMA 19mm F2.8 DN Art
特徴
- 発売 2013.3.22
- マイクロフォーサーズマウント
- 絞り羽根 7枚(円形絞り)
- 最短撮影距離 0.2m
- 最大撮影倍率 0.13倍(35mm判換算0.26倍相当)
- 質量 160g
- フィルター径φ46mm
- 最大径 約φ60.8 × 45.7mm
その他特徴
- スーパーマルチレイヤーコート
- リニアAFモーター
コスパに優れたSIGMAのレンズ。
安いのによく映ると評判です。さすが最高画質をうたうArtのラインナップにあるだけのことはあります。最近のSIGMAは本当にすごいですよね…F2.8と無理していないF値に抑えた結果のこのコストパフォーマンス。最初値段の見間違いかと思いました。寄れるのも大きなポイント。ただもう少し明るければ…と思わずにはいられない。無い物ねだりですよね(笑
こんな方におすすめ
- カリッカリに写るレンズがいい
- 明るさは気にならない
- シグマLOVE
まとめ
結局のところ、スナップ・風景専用レンズ選びは「画角」選び。
その時感じた空気をパッと撮って気分良くなれるのが一番大事です。そうなると自分にとって一番好きな焦点距離を知っておかなければ選べないかもしれません。こればっかりはみんな好みが違いますから気軽にオススメというのはできない、ということをご了承ください。個人的には35mmあたりはちょっと狭いんですよね…やっぱり30mmあたりが好きだなぁ、と再確認できました。
このページは最初は広角レンズとしてズーム・単焦点合わせてページを作りましたが、最終的に単焦点だけのページに落ち着いています。まずズームレンズでいろんな焦点距離を試してみて、一番使いやすい画角・焦点距離を確認してから単焦点に移ると後悔しないかもしれませんね!
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LEICAの広角レンズを購入!雰囲気のある描写と味わいのあるボケは絶品です!
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